堅実女子ニュース&まとめ 汚れと共存できない……増える「潔癖症」「強迫症」の人々

最近、テレビなどで過剰に潔癖な芸能人が取り上げることをよく見ます。そして、そのような芸能人の行動に対して、共感する人が増えていると感じます。お金と時間があれば、綺麗にしたいと思っている人はとても増えているようです。

私のカウンセリングルームには、強迫症の方がよくいらっしゃいます。強迫症とは、特定の行動が止められない病気です。最も有名な症状は、手洗いが止められないという症状です。強迫症の方の多くは、自分がやっている行為が、「本当は必要のない行為だと分かっているけれど、止められない」という自覚があります。そのため、手洗いを行うことは苦痛だと考えています。この強迫症は、本質的には潔癖症とは違うものなのですが、非常に似通っています。

潔癖症は、汚いものに触れたくない、洗浄したいというものが主な症状になります。強迫症の方と違い、繰り返し同じような洗浄行為をしないこと、「洗浄行為は、必要なことだと思っていること」が大きな相違点になります。この潔癖症も、強迫症と同じでような要因で悪化していると感じます。

「潔癖すぎる」人たちが増え続けるワケ

まずは、メディアによる過剰な報道です。私の所に来る方は、よくテレビのCMで「どれだけ日常に雑菌があるのか」、テレビ番組によって「綺麗だと思っていたのに不衛生だった」という情報を得ています。最近は、放射能、PM2.5などについての報道をみる機会もあるかと思いますが、メディアが発信するこれらの情報を無視できないのです。

「そんなこともあるんだ」と置いておくことができずに、絶えず頭の中で気になってしまう状態に陥るなかで繰り返しこのような情報にさらされることで、頭の中に「汚いものだ」という感覚が刷り込まれていくのです。

潔癖症・強迫症ともに、汚れを避けたり、洗浄行為を行い続ける習慣が、症状の悪化につながります。例えば、公共トイレの便座をいつも除菌ペーパーで拭いてから使用する人は、除菌ペーパーなしに座ることができなくなります。そうすると、除菌ペーパーが設置されていない公共のトイレを使えなくなり、こうして次第に汚いものを避ける習慣が身についてしまうのです。

さらにある時、「前に使った人は、手を洗っていない状態でトイレの個室のドアノブを触ったんだから、ドアノブも汚いのでは?」「1回拭いただけで便座の汚れは綺麗に拭けたのか?」などのような考えが浮かび、無視できなくなるのです。これを払拭するためには「洗浄行為を行うしかない」と考え、洗浄行為が増えていくのです。

多少の「汚れ」を受け入れ、免疫力を高めていきたいものなのですが……どうすれば。

多少の「汚れ」を受け入れ、免疫力を高めていきたいものなのですが……どうすれば。

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