ライフスタイル クラフトビールの価値は、正しいグラスで飲んでこそわかるものだった!

クラフトビールのブームは定着しつつありますが、量販店へ行ってもあまり安売りしていません。だからちょっと手が出にくいという人もいるでしょう。でも、それだけの価値が十分あるとわかったら? 

クラフトビール専用グラスとは?

問題は値段ではなく、その価値がわかる飲み方を知らないこと。

グラスで味も香りも変わります。赤ワインには赤ワイン用の、白ワインには白ワイン用のグラスがあるように、実はビールにもタイプに合ったグラスがあります。特に風味にこだわったクラフトビールは、そのタイプに合ったグラスを選んで飲みたいものです。

先日、キリンビールが発売するクラフトビールのブランド「グランドキリン」がリニューアルされました。その発表にあたり、それぞれのタイプに合ったグラスと、その楽しみ方も紹介されました。

中でも注目はキリンビールがドイツの名門ブランド、シュピゲラウと共同開発したグラスです。これはIPL(インディア・ペールラガー)というラガータイプなのにIPAのような風味を併せ持つビールを最大限、楽しむためにつくられたグラスです。

グラスの特徴は口元がすぼまった「たまご型ボウル形状」であることと、真ん中あたりでくびれてボトムが細くなっていること。そして、とても薄いことです。

実感!グラスが変われば味変わる

赤ワインのグラスのように口元がすぼまっているのは、香りを閉じ込めるため。

「ホップ由来の華やかな香りを、苦味、甘味をバランスよく引き出すフォルムです」

グラスとビールの楽しみ方を、シュピゲラウやリーデルなどのブランドを扱うRSN Japanの庄司大輔さんに教えてもらいました。

RSN Japanのテイスティングマネージャー、庄司大輔さん。

1.グラスは冷蔵庫で冷やさない!

キンキンに冷えたビールが飲みたいばっかりに、夏にやりがち……。しかし、庄司さんはこうアドバイス。

「冷蔵庫のなかにはいろいろな食材が入っていますから、いろいろなにおいがあります。しかも卵型ですから、においをグラスに閉じ込めてしまいます。これではせっかくのビールの香りが味わえません。グラスは常温でキープしましょう。

それにこのグラスはとても薄いですよね。これにも意味があります。グラスに注いだビールがぬるくなるのは、グラスにその冷たさが移ってしまうから。だからグラスを冷蔵庫で冷やしたくなるのですが、このグラスはとても薄いので、冷たさがグラスに奪われません」

2.ゆっくり注いだあとにスワリング

「では注いでいきます。このようにグラスを寝かせて泡がブクブクしないようにゆっくりと注ぎます。グラスの角度は45度くらいです」

グラスを寝かせてゆっくり注ぎます。

「グラスの一番ふくらんだ位置より少し上ぐらいまで注ぎます。口元まで注がないように……」

グラスの真ん中あたりまで注ぎます。

「次にグラスを回します。赤ワインのようにグルングルンしてください。炭酸が抜けてしまうのがイヤな方は、このようにグラスを寝かせてゆっくり回してください。グラスの内側にビールの膜をつくるような感じです」

グラスを回して、ビールの膜を作ります。

「飲む前に香りを楽しみましょう。思い切り鼻をグラスに突っ込みます」

香りを堪能するシュピゲラウの庄司大輔さん。

はい、ここでよくわかります。グラスの違いが!ちなみに「グランドキリン」のIPLの味覚の特徴は、スパイシーかつフルーティーな香り。

「あとからほのかに紅茶のような香りが立ち上がってくるようです……」

普通のグラスでは認識できない奥深い風味が専用グラスでは味わえるのです。では飲みます!

1 2