人生は選択の連続なんて言いますが、時にその選択を誰かにゆだねたい時もあるものです。また、誰かを食事に誘いたいけど無理強いはしたくない場合もあるでしょう。そんな時に使える表現「up to you」を中心に「up」を絡めたフレーズをご紹介します。
相手に何かを決めてほしい時に使える「It’s up to you!」
新しい部署での仕事に慣れず、ストレスと疲れが顔に出はじめたAさん。そんなAさんを気遣って、同僚のトムがランチに誘ってくれました。社内チャットで好きなランチスポットを教えてくれたトムに待ち合わせの時間を尋ねると、
「Well, It’s up to you!」(そうだな~、あなたが決めていいよ!)
と返信がありました。このように、何かの決断を相手にゆだねたい時に使えるのが「up to you」です。「もうあなたが決めちゃってください」という意味であり、相手に決定する権利と責任を与えます。
「depends on you」という場合は「あなたの意見によって(私が)決定するから教えて」といった感じで、決定権まで相手に渡していないニュアンスを持ちます。つまり「depends on」は、決定が誰かあるいは何かに依存している状態で使います。
例えば上記のようにトムが時間の決定をAさんにゆだねた際、Aさんは
「It depends on what time the team meeting finishes.」(チームミーティングが何時に終わるかによるかな)
ということができ、この場合待ち合わせの時間はチームミーティングが終わる時間に依存するという事になります。
それから、決定を相手にゆだねたいという気持ちを強調したい場合には
「It’s really up to you!」(本当にあなたが決めていいから!)
と表現することが可能で、お互いに謙遜しあってなかなか決定できないなんて時に使ってみてください。
「If you feel up to」で「もし乗り気なら」
仲良しなトムとのランチはとても楽しく、仕事の愚痴からプライベートなことまで話が尽きません。Aさんとトムにはテニスという共通の趣味があり、テニスの事となると2人ともつい熱くなってしまいます。
昨年から受講しているプライベートレッスンが、いかに素晴らしいか熱弁するトム。サークルでのレッスンに少しバーンアウト気味だと話すAさんに、トムはこのように言いました。
「Then why don’t you join my next lesson, if you feel up to.」(もし気が向いたら次回の僕のレッスンに参加してみたらいいのに)
このように「あなたが乗り気なら」といった形でお誘いする際に使えるのが「if you feel up to」です。文章中の「why don’t you」は何かを提案する時に使われるフレーズで「○○したらどう?」という意味で使います。上のフレーズ以外にも以下のように言うことが出来ます。
「Why don’t you go out with me tonight?」(今晩一緒に出掛けない?)
一方、せっかく提案をしてもらったけど気が乗らないから断りたいという場合は
「I don’t feel up to going out tonight.」(今夜は外出したい気分じゃないんだよね)
と言う事ができます。また提案やお誘いをしてみたけれど、相手の気持ちが良くわからず乗り気かどうかを尋ねたいという場合には
「Are you up for it?」(乗り気かな?)
と聞くことで、相手の真意を確認するだけではなく、乗り気じゃないなら無理しないでいいよというニュアンスを伝えることが出来ます。