ライフスタイル 国内のアパレル業界が進む「サスティナブル」への道

耳にすることが多くなった「サスティナブル」というキーワード。持続可能という意味で、2015年、国連総会で採択されたSDGs(持続可能な開発目標)をきっかけに広がり、ビジネストレンドにもなってきている中、日本のアパレル業界は、サスティナブル後進国ともいわれています。現状はどうなっているのか、3社の取り組みを取材しました。

無駄な服を作らず環境負荷を減らしたモノづくりを行なう「GU」

GUといえば、ファストファッションでサスティナブルとは真逆というイメージがあるかもしれませんが、ユニクロなど、他のブランドも含め、ファーストリテイリングでは積極的な洋服のリユース、リサイクルを行っています。また、2020年春夏の事業発表会では、GUが考えるファッションの未来ということで、3つのコネクト宣言が発表されました。

第一に生活者と。第二に生産者と、第三に地球と。

ユーザーのリアルな声を聞き、工場と課題を共有し、需要を正確に把握することで、作り方や販売の仕方まで環境に負荷の少ない方法をとるために知恵を絞るということです。GUでは、工場数社と継続的な取り組みをすることで、関係者全体で協業して商品開発を行っています。

そのため、トレンドの的確な把握と素材の開発がスピーディーにでき、また、人気アイテムの増産や減産もいち早く対処する仕組みが作られています。最も環境にやさしいのは、無駄な服を作りすぎない事。驚くことに廃棄処分は現在ゼロだそうです。ただ、店舗で在庫にならないようにセールで販売するものも現在はあるので、それもなくしていくのが目標だそうです。

新技術導入で実現したサスティナブルなジーンズ

原材料や作り方も社会や環境に配慮しています。中でも注目したいのが、新技術導入で実現した「サスティナブルなジーンズ」です。ジーンズを作るには、大量の水が必要なのは有名ですが、加工工程の水使用量を最大99%削減できる新技術が導入されたそうです。

GUで2020年春夏シーズンに販売するジーンズのうち、約50%がサスティナブルなジーンズになるとのこと。今後は店頭でもコミュニケーションを展開するようです。発表会では、柚木治社長もサスティナブルなジーンズで登場しました。メンズは1型、ウィメンズは5型で展開されます。

今後、品物を運ぶエネルギーも軽減するため、ネットで購入し店舗でピックアップできるなど、実店舗との連携なども行っていくそう。世代を問わずユーザーが多いブランドが動くことで、みんなの意識が変わるきっかけにもなりそうです。

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