不安なニュースばかり読み続けてしまう!#doomscrolling
新たに生み出された言葉 「#doomscrolling」 は、外出が制限あるいは自粛を要請されるなか、深夜までネットに接続し、世界中で発信されているコロナ関連のニュースやソーシャルメディアの投稿に怯え、検索し続けてしまうことを意味する言葉です。
この状況ですので、ネガティブな話題や心配になる要素には事欠きません。そして検索を続ければ続けるほど、行き場のない不安に襲われまた検索し続けてしまう……というサイクルにハマるのが「doomscrolling」です。
「I did #doomscrolling all night long.(一晩中 #doomscrollingした。)」
また、不安で悲しいニュースを「dystopian news」といい、「dystopia」は「utopia」(ユートピア)の逆の意味を表します。コロナウイルスは流行当初から「pandemic」ではなく「infordemic」(※)だなんていわれていましたが、正しい情報と恐怖をあおるだけの情報はきちんと区別していきたいものです。
※information epidemicの略。「情報の伝染」という意味。「pandemic」として認識されていなかった頃によく使われていた言葉。その後3月11日にWHOが「pandemic」と宣言しました。
いいニュースばかり集めた「some good news」が人気
コロナウイルスで悲しいニュースを目にすることが多い現在、世界中から良いニュースばかり集めてYouTube上で紹介する「some good news」、略して「SGN」が人気を集めています。
長い間外出が制限されているイタリアで、竹の棒にワイングラスをくくりつけ、ベランダ越しにお隣さんと乾杯をする動画など、コロナ禍においても明るい話題を提供しています。俳優兼映画監督のジョン・クラシンスキーが司会をするなか、突然ブラッド・ピットが現れ天気予報を担当するなど、様々なセレブが登場することでも話題となっています。
良くも悪くも“人間性”が出るコロナ禍
多くの死者が出て、今でも危険な状況にある人が数多く存在するコロナ禍。先が見えず不安な状況の中で取る行動には、それぞれの人間性が表れます。悲しいニュースや腹立たしいニュースがある一方、心が温まるような素晴らしい人の行ないがニュースになることもあります。

こんな時だからこそ、心に余裕を持って助け合っていきましょう!
収束の日を一日でも早く迎えられるよう、一人一人が気を引き締めて行動したいものですね。
文/山根ゆずか