ライフスタイル AIとVRがあれば、自分に完璧に合う服選びが可能に!?宇宙時代のファッション選びの新常識

皆さんこんにちは。幼い頃からテクノロジーが大好きで、その甲斐あって入社した宇宙航空研究開発機構JAXAでは、人工衛星を作り、宇宙へとロケットで打ち上げた経験が冥土の土産になっている、齊田興哉(さいだともや)です。

今の世の中、SF映画の世界が現実になりつつあるテクノロジーが日々発明されたり、それを開発するスゴいベンチャー企業が出てきたりしています。そんなテクノロジーの中には、堅実女子のみなさんにも「すごいっ!」と興味を持ってもらえるモノもたくさんあるんじゃないか、そんな思いがあります。

……というわけで、これから「堅実女子×テクノロジー」で何が起きていくのかをお話していきたいと思います。

新時代の買い物スタイルとは?

服選びや靴選びにもう失敗しない日が来る!?

「流行りの服を着てみたら、全然自分に似合っていなかった」、「芸能人やモデルがきていた素敵な服を買って見たけど、自分が着ると全然イメージが違った……」、「自分に似合う服がいまだにわからない」。

ファッションに関して、こんな悩みを抱えている女性は実に多いようです。ICBが、2020年に20代から40代の女性を対象にアンケート※を実施したところ、9割近くの方が「服選びで失敗したことがある」と驚きの回答が得られています。そして、服を選ぶのに約40%近くが、30分未満の時間をかけていて、「服選びは難しい」と感じているようです。いや、これは、もはや女性だけではないでしょう。男性でも同じ悩みを抱えている人は多いと思います。

しかし、未来では、もうそんな心配はなくなる、そんな時代がくると確信しています。私は、こんな未来を想像しています。

例えば、VR(ヴァーチャル・リアリティー)技術を駆使して、絶対に似合う洋服を間違いなく見つけることができるのです。

※ ICB  https://www.icb-image.com/

VRでぴったりの洋服を見つける方法とは?

もう少し詳しく説明しましょう。

まず、お店の中のディスプレイにはカメラが取り付けられており、ディスプレイの前に立つだけで、顔、身長、足や腕の長さ、体型など様々な特徴をデータ化できます。多くの女性のデータをビッグデータ化し、AI(人工知能)の技術によって、その人に最適な洋服を数パターン提案してくれるサービスです。

ディスプレイの前に立つだけで、それが姿見鏡の代わりになり試着しているような擬似体験ができます。わざわざフィッティングルームへ着替えに行く必要もなく、スピーディーです。このような技術は、すでに楽天やズーティー、ネクストシステムなどが実施しています。

でもやっぱり実際の服を試着して見ないとサイズ感やフィット感が心配という方もいらっしゃるでしょう。全く心配いりません。VR技術でサイズ感やフィット感を擬似的に体験できるサービスもすでにあります。等身大のアバターに服を着せ、腕や腹などへの締め付け度合いをヒートマップで確認することができるのです。東京大学発のベンチャー企業Sapeet(サピート)はこのような技術を開発しています。

実は、このVR技術には、他にもメリットがあります。

お店に行くと、店員さんがピタッとくっついてきて「店員と話すと『買わされる』気がする」、「もっとゆっくりひとりで服を選びたい」なんて思うこと、ありませんか?

このVR技術を使えば、店員とお話しする必要もなくなり、じっくりと服選びに時間を費やすことができるのです。つまり、店で行うのは試着と支払いだけになるのです。実際にアバター店員をディスプレイに映して、接客する技術もあるようです。

この話は服のみならず、靴、腕時計、バッグなどにも適応することができます。「KARITOKE(カリトケ)」は高級腕時計のVR試着を、バッグなどは、レザー製品ブランド「objcts.io(オブジェクツアイオー)」などが実施しています。

最終的には、服を買わなくなるかも……?

また、服を買うという時代も終わるかもしれません。

実は、日本では約4割がマンションなどの共同住宅に住んでいるそうです。最近のマンションは、収納スペースが小さく、季節ごとの服などを収納するのに困っている……そんな悩みが多く聞こえてきます。 荷物預かりサービスやトランクルームサービスなどを利用している家庭も多いでしょう。しかし、これも意外とお金がかかる……。

もし、服も買う時代からレンタルする時代へと変わっていけば、こんな悩みは解決できるかもしれませんね。下着や肌着などは別ですが。

実は、いま、airClosetメチャカリRcawaiiなどが服のレンタルビジネスを始めています。これらは、好みや体型、着ていくシーンなどの利用者からのリクエストをもとに、プロのスタイリストが提案して洋服をレンタルするものです。

もうクローゼットも必要なくなってくるかも…。

私は、こんな未来を想像しています。

お店に行かずとも、自宅などで、体型、サイズを、正確に測るために開発された計測用スーツを着て、スマートフォンのカメラとアプリを使って計測します。ん?なんか聞いたことあるかもしれませんね、そうです、もう今は終了してしまったZOZOスーツのようなものです。「とんねるずのみなさんのおかげです」で出てきた「もじもじくん」みたいですが、誰にも見せないものですから恥ずかしくはないでしょう(笑)。

そのアプリには、AI技術で身長、足の長さ、腕の長さ、体型など身体的な特徴だけでなく、顔立ち、表情、雰囲気、印象、気分もとらえて、その人が似合う服、靴、腕時計、バッグなどをシーンに合わせて提案します。そう、スマホのアプリ上でできてしまうサービスです。AIと音声で会話しながら、やり取りするなんていうのもありです。そして、ある特定のブランドだけを提案するんじゃだめです。いろんなブランドの服を提案してくれるのです。そして気に入ったものがあれば、レンタルし、翌日には手元に届く・・・こんなサービスです。

未来の宇宙旅行、月や火星の惑星移住においても、こんなサービスが使われるだろうと予想しています。宇宙ステーション、宇宙ホテルで、洋服が欲しくなった時に、楽しみながら服を決めることができる、そんな未来です。でも1つだけ、違う点があります。そうレンタルです。レンタルではなく、その服の情報を宇宙にある3Dプリンターに送って製造する、そんなことまでができる未来になるに違いないのです。

文/ 齊田興哉