3月も中旬になりました。暖冬のせいか、今年は桜の開花も早そうです。気象庁の発表では東京3月15日、名古屋16日、大阪20日です。そして20日は春分の日。この季節は異動があったり、引っ越しがあったり、卒業や入学を迎える人もいるでしょうか。ちょっとせわしない3月、眠れない夜はゆっくり夜空を見上げてみてください。
スター1★夜明け直前の東の空に水・木・土星

春眠、暁を覚えず……などと申します。春の朝は眠いなあということですが、朝まで寝つけなかったわ、という方もいらっしゃることでしょう。暁とは明け方とか夜明け前といった時間帯ですが、この時期、東の空が美しいです。
土星と木星、うまくすれば水星も見えます。土星は4時過ぎに、木星は4時半過ぎに昇ってきます。この日の東京の日の出時刻は5時57分です。東の空が開けていれば、そしていいお天気ならば、こんな素敵な朝が迎えられます。月齢27の限りなく細—い、薄—い月も5時にお出まししますが、これは相当条件のいい場所でないと見えないかもしれません。見えたらラッキー! 視力良好の証でしょう。
スター2★春分の日、1時の西の空は動物だらけに
今年の春分の日は3月20日土曜日です。午前1時、まだまだ目が冴えて眠れない方、西の空を見上げてください。町明かりも減るこの時間、西の地平線に向かってたくさんの動物たちがのっしのっし移動中です。
クイズです。3月20日1時の西の空の夜空に、動物星座はいくつあるでしょう?

大きい星座では、「しし座」と「おおぐま座」。しし座の西に「こじし座」(小獅子)、さらに西に「やまねこ座」。しし座の口元に「かに座」、その先に「こいぬ座」があります。これで6つです。さらに視界を広げれば、おおぐま座の近くに「こぐま座」「りょうけん座」(猟犬)「きりん座」もあります。
星のまたたく夜空は夢の動物園なのです。