ライフスタイル どっちが強い?春の夜空は、星座たちの対決名場面が見頃

春はあけぼの。やうやう白くなりゆく山際〜と、夜更かしするのが風流な季節になりました。気温も温かくなり、夜中に星空を見上げるのに支障ありません。そんな春のあけぼの前の見頃の星座をご紹介しましょう。

スター1★うしかい座VSへびつかい座

4月上旬の深夜、南の空。うしかい座とへびつかい座がにらみ合い。(画像:アストロガイドブラウザ2021/アストロアーツ)

春を代表する星座のひとつ、うしかい座。全天で4番目に明るいアルクトゥールスという1等星をもち、見事な逆三角形の躯体を誇る星座です。その南にはおとめ座、西にはしし座がいて、春の大三角形の一角を占めています。不思議なことに、名前は牛飼いですが、アルクトゥールスは「熊の番人」という意味です。理由はさだかではありませんが、北の空をのしのし歩くおおぐま座の番人ではないかといわれています。

そんなうしかい座が対峙するのは? 星図を見ると、おおぐま座の大熊ではなく、その目の先にあるのは冠? いえいえ、へび座のようです。

へび座は昔はへびつかい座に含まれていましたが、途中で分離されました。とはいえ星図を見るかぎり、へびつかい座にしっかり捕まれています。

へびつかい座のモデルはギリシャ神話に出てくる優秀な医者エスクラピウス(アスクレピオス)だとされます。その高い医術はついに死者を蘇らせてしまい、「それは困る、どうにかしてくれ」と死神に頼まれた大神ゼウスが、エスクラピウスを天に上げてしまったという話。相変わらず自己中な登場人物が多いギリシャ神話です。

その優秀な医者がなぜへびといっしょにいるのか? これには神話がなく、へびは不老のシンボルであるとか、へびは薬草と関係あるとか、諸説あります。

さて、うしかい座VSへびつかい座。

牛飼いは片手に棍棒、片手に猟犬で、武器は十分です。一方の蛇遣いは丸腰ですが、その蛇が毒蛇だったら? さてどっちが強い?

スター2★さそり座VSいて座

次は、夏の星座の代表、さそり座といて座。この対決は4月の未明、3時ごろから楽しめます。

4月上旬、3時ごろの南の空。さそりを狙ういて座。(画像:アストロガイドブラウザ2021/アストロアーツ)

先にご紹介したへびつかい座の下の方に、さそり座の1等星アンタレスがあります。この赤い星を見つけたら、さそりのS字カーブがなんとなくわかると思います。その東側に、いて座が矢を構えています。

さそり座は、オリオンを殺すためにゼウスの妻ヘラから放たれたもので、この時間帯は、その役目をすでに果たして(オリオンはもう西の地平線の下に沈んでいます)、あとは帰るだけです。

いて座はモデルは、ギリシャ神話で有名な半身半馬のケイローン族のひとりキロンです。日本からはほとんど見えませんが、さそり座のさらに下のほうにはもうひとりのケイローン族のケンタウルス座もいます。

キロンはとても優秀な半人半馬です。武術、医術、音楽、哲学、占星術に通じた賢人です。そんな賢明なキロンが西に帰りゆくさそりを射る必要はなさそうですが、4月上旬の未明、東から昇ってくるいて座はさそりを狙っているようです。

さそり座の毒VSいて座の矢、強いのはどっち?

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