5月5日の立夏は「こどもの日」ですが、同時に「エアコンの日」でもあることをご存じでしょうか?日本冷凍空調工業会が制定したもので、本格的な冷房シーズンを迎える前にエアコンの試運転を推奨するキャンペーンに取り組んでいます。
なぜこのタイミングでエアコンの試運転が必要なのでしょうか?ダイキン工業株式会社では4月27日にWEBセミナー「エアコンお手入れと試運転がおすすめの理由」を開催。その模様をご紹介します。
コロナ禍の在宅勤務でエアコン稼働は二倍近く増加
ダイキンが今年3月に実施した調査によると、2020年12月~2021年2月の家庭でのエアコン暖房使用時間は、前年同時期の1.5倍。在宅勤務した人に限定すると1.8倍とさらに増えていることが分かりました。コロナ禍でエアコンの稼働率は明らかに増えており、特に在宅勤務をしていた世帯では、約2シーズン分稼働していたことになります。

エアコンの室内機は室内の空気を取り込む時、空気中に漂っているホコリも一緒に吸い込みます。エアコンの使用時間が長くなることで、室内機内部でホコリをキャッチするフィルターもさらに汚れている可能性も。そのため夏を迎える前に、フィルターのお手入れが重要となるのです。
フィルターにホコリが溜まったままエアコンを使い続けると嫌な臭いの原因になるだけではなく、無駄な電気代がかかる恐れがあります。ダイキンによると、フィルターを一年間掃除しないと約25%もの電気代が無駄になるというのです。
そしてダイキンが推奨しているエアコンの試運転。同社に寄せられるエアコンに関する問い合わせは例年7月から8月に集中し、エアコンの買い替えは6月から7月がピークになるといいます。

家庭でエアコンを使い始める7月前後は点検・修理や据え付け工事が殺到し、修理対応まで数日から数週間かかる場合も。つまり一番暑さが厳しい7月から8月にエアコンが使えない可能性もあるのです。この時期にエアコンが使えないと暑くて不快なだけではなく、熱中症のリスクも伴います。しかし早めにエアコンの試運転をすれば、点検や修理が必要になっても暑さが厳しくなる前に対応することでき、安心して夏を迎えることができるのです。
エアコン試運転の方法はこちら!
エアコンの試運転はまず運転モードを「冷房」にして温度を最低温度(16℃~18℃)、風量を最大に設定し、10分程度運転します。10分はエアコンが異常を探知するまでにかかる時間ですが、室温が設定温度に到達すると室内を冷やす動作を抑えてしまうので、最低温度に設定して10分以内に設定温度に到達することを防ぎます。

10分稼働したら冷風が出ているか、そして運転ランプが点滅していないかを確認します。さらに異音や異臭がしないかをチェックし、さらに30分程度運転して室内機から水漏れがないかも確認。再度、異音や異臭がしないか、屋外にある室外機のホースから結露水が排出されているかをチェックしたら終了となります。GW中、ステイホームのついでにぜひやってみてください。
■セミナー動画: https://www.youtube.com/watch?v=w22Nn7covx0