ライフスタイル エスニック好きが高じ、パクチー愛が止まらない!【教えて!楽しすぎる趣味の世界】

ノンストップ、パクチーライフ!

自分のパクチー好きに気づいた真由さん。「なんか遅すぎない?」と自分で頭を抱えたそうです。「タイ料理おいしいおいしい、ってパクチーも一緒に口に入れていたのに、割と癖がある野菜なのに、それまで気づかなかった自分に愕然としましたね。苦手だからという友人もいて、よけたりしているのもそれほど気にしていませんでした。反対にメニューに『パクチー大盛りできます』と書いてあるお店があったことを思い出して、激しく後悔しました」(真由さん)

こうして真由さんは、タイ料理からパクチーへと食べ歩きの舵を切ります。パクチー料理の専門店へと足繁く通い、パクチー料理に特化した料理教室にも通いました。

「わたしは人見知りなので、ひとりで参加するのは不安でしたが『料理教室に一緒に通わない?パクチー料理専門なんだけど』というと友人たちに『は?』と言われてしまって。仲間が見つからないまま飛び込んだんです」(美紀さん)

しかし、実際に教室に足を踏み入れると、同じような人ばかり。パクチーマニアの集まりの中でとても楽しい時間を過ごせたそうです。「パクチー料理を覚えられるのもうれしいし、パクチー愛を語りあえるのも楽しいし、パクチー料理の上手な撮影の仕方まで教えてくれる人がいて。本当に行ってよかったです」と真由さんは心から楽しそうに話してくれました。「今でも交流が続いている人もいて、その人たちとは時々家でパクチー鍋を囲んでいます」(真由さん)

食べておいしい、作っておいしいパクチー。「趣味:料理、食べること」から「趣味:パクチー」にプロフィールが変わっていった真由さんに、もうひとつの変化が現れました。

「ある時、買い物帰りに信号待ちをしていると、そこにたまたま園芸用品のお店があって。なんとなく眺めながら、苗についている札を端からつぶやいていたんです。『ピーマン』『トマト』『イタリアンパセリ』……なんか実用的なものが並んでるな、なんて思ってたら最後にいたんです、『パクチー』っていう苗が! もうこれは運命だと思って買って帰りました。150円くらいだったかな。育て方もよくわからなかったんで、とりあえず3つ買いました」(真由さん)

小学校の時に、夏休みの宿題だったひまわりの観察を種の段階でカラスに食べられてしまったという真由さん。それがトラウマとなり、以来、園芸にはまったく関わってこなかったそうです。「でもパクチーって見たら買わずにはいられませんでした」というわけで、ベランダでパクチー栽培を始めました。

「ネットで調べたところ、パクチーは1年で枯れてしまう一年草で、育てるコツは花を咲かせないようにすること、と書いてありました。初めの年はいまひとつだったけど、2年目はまあまあ満足のいく出来になっておいしくいただきました。カオマンガイを作って、その上に乗せたのが初の自家製パクチー料理です」(真由さん)

もうパクチーなしでは生きられない…♡

現在の住まいはベランダがあまり広くないので栽培量は少ないそうですが、これほどパクチーが好きでも、レンタル農地を借りたりパクチー農家に転職するつもりはないと真由さんは言います。

「いまくらいの距離感がパクチーと自分にはベストかな。 いくら好きでも、お魚の煮つけやコロッケとかすき焼きのような、パクチーと離れた食を楽しみたい日もありますし(笑)。食べることやお料理も同じで、グルメブロガーとか料理研究家ではなく、自分なりのおいしいを突き詰める一般人でいいんです」(真由さん)

そんな真由さんは、パクチーを育てるようになって大切だなと感じたことがあるそう。

「幼い頃、母が台所で料理を作っているとき、『ちょっと鉢のパセリを切ってきて』『木の芽を取ってきて』『シソを……』と頼まれて、簡単なお手伝いをしていたんです。そんなふうに家にある食材を取って使う、それがちょっと昔まで当たり前のことだったんじゃないかって。仕事に追われて疲れ果てて、そんなときにタイ料理にハマって、パクチーに出会って。図らずも少し丁寧な生活を始めましたが、こういう時間がすごく大事だなって思います。パクチーを栽培しながらいろいろなことを考える時間もできましたし、パクチーには本当に感謝でいっぱいです」(真由さん)

真由さんの今後の目標は、パクチー以外のタイ料理素材とも仲良くなること。そして新型コロナウイルスの感染拡大が収まったら、本場のタイ料理を体験しに現地を旅行することだそうです。美容効果も高いとされるパクチー。その力は人をを突き動かすほどのようです。

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