ライフスタイル 「満員電車が辛い」「忙しい日々に疲れた」 アラサー独身女性、思い切って移住したらどうなった?

満員電車に揺られ、夜遅くまで働くストレス過多な生活。都心で華やかながらも忙しい日々を送るのも充実しているけれど、30歳を過ぎて、このままでいいのかふと考える。田舎に引っ越して自然の中でゆっくり過ごす生活も悪くないんじゃないか--。コロナ禍、リモートワークなどの新たな選択肢が生まれたことで、そう考える人が増えているようます。

そこで今回は、都会から移住するという選択肢を選んだ独身女性3人に話を聞きました。

ケース1 残業中、ふと涙が込み上げて移住を決意。移住先でついに…

「今思えば、東京時代の生活は、すごく無理していたんだと思います」

そう話すのは、数年前に東京から新潟へと移住した田中京子さん(仮名・35歳)です。関東に生まれ育ち、東京で営業職として働いていた田中さんですが、30歳を目前にしたある日、休日を使って、知人が住んでいる新潟へ遊びに行くことに。

「その友達が住んでいる場所が、すごく山が多いところで。散歩するだけで木の香りがして、気持ちがすごく癒されました。そのときに、漠然とではありますが『私もこういう所に住みたいな』と思ったんですよね」

その時には移住までは考えずに帰京。しかし、数か月後、ふと残業中に暗くなった高層ビルの窓から東京の夜景を見下ろしたときに、「なんで、自分はこの生活を続けているんだろう」と涙が込み上げてきたのだそうです。

「毎朝、東京の狭い一人暮らしのアパートで目を覚まして、満員電車に揺られて会社に行って、夜遅くまで働く。仕事自体は楽しかったんですが、多分、内心、都会での生活にすごく疲れていたんだと思います。そのとき、新潟の自然を思い出して、いますぐにでも行きたくなってしまって。『あ、自分は東京での生活を、すごく無理していたんだ』と気が付いたんです」

「このままここで暮らしていたら、心を病んでしまうのでは」と思った田中さんは、その数か月後、知人の住む新潟への移住を決め、会社を退職。

「新潟には知人が一人いるだけだったので不安はありました。でも、前回の滞在のときに、知人を介して知り合った人も数人いて、どの人もいい人だったので、『なんとかなるんじゃないか』と思ったんです。何より、自然の中で過ごす時間がとても心地よかったので、『これだけ自然と近い場所で暮らせるなら、なんでもいい!』と勢いで決めた部分もありましたね」

単身で移住する際に心配になるのが、仕事。だが、幸いなことに、田中さんが勤めていたのは非常に理解のある会社だったため、退職後も業務委託としてリモートでできる仕事を請け負うことができたそうです。

「年収的には3~4割減くらいでしょうか…。もうちょっと欲しいとは思いつつ、生活費自体は、都会で暮らしていたときよりかかってないので、十分暮らしていけますね」

さらに、昨年、移住先で出会った男性とめでたく結婚。現在は、夫婦で山の中で暮らす日々を送っているそうです。

「現在は、仕事中にふと窓の外を見れば、森が見えます。休日は地元の人の畑を手伝ったり、山に木の実や山菜を拾いに行ったりします。収入は下がったし、めったに外食などもできないけれども、自分の心が満たされているなと感じます」

移住先で運命の人との出会いも…。

ケース2 海辺を散歩できる生活にあこがれて

続いては、2年ほど前に東京都から神奈川県の逗子へ移住した森田直美さん(仮名・32歳)です。IT企業に勤めており、もともと在宅ワークも多かったという彼女は、現在週に1~2回都内へ出勤する日々を過ごしています。

「もともと自然にはそんなに興味はなかったんですが、逗子に遊びに行ったときに、『海もあるし、山も近いし、都会も近い。こんな場所があるんだ!』とびっくりしました。当時は、仕事ばかりの日々に疲れていたこともあって、安易な発想だと思うんですけど、『朝起きて、海辺を散歩できる生活って素敵だな』と思って…。現実的に考えてみても、職場への通期時間も1時間半ほど。IT企業でリモートワークも以前から推進されていたので、週に2~3回なら通うのも負担にならないのでは、と思ったんです」

偶然にも、知人に逗子出身の人が数名いたため、話を聞いてみると、「自分も将来的には逗子にまた戻りたい!」という人が多数だったとか。そこで、「そんなにいいところなら、一度住んでみよう」と、移住を決めました。

「東京からの距離も近いので、さほど抵抗感はなかったですね。『負担に感じたら戻ればいいや』という気持ちもありました。コロナ禍を経て、最近は出勤回数もますます減りつつあるので、いまは非常に快適です。ただ、デメリットは、出会いが減ったことですね。コロナ禍の影響もあるのでしょうが、家が遠くなったことで友達とも会う回数が減りました。また、私自身、海の近くを散歩するだけで満足してしまって、どこかに出向く気力も薄れてしまって。快適過ぎるのも、なかなか悩みどころです…」

最後は、移住先で生きていく上で欠かせない大切なものと巡り会ったケースをご紹介します。

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