ライフスタイル 明るい気持ちになれる“ハレの場”!実は気軽に楽しめる「歌舞伎座」をご案内

新型コロナウイルスの影響を受けている劇場や映画館。
東京・銀座の歌舞伎座も、3部制にして各部総入れ替えにしたり、座席使用を50%にするなど、感染対策を講じて上演しています。

歌舞伎は400年以上の歴史を持ち、日本が世界に誇る伝統芸能ですが、元々は気軽な娯楽です!敷居が高そう……と尻込みしがちですが、実は当日でも立ち寄れるくらいとても気軽な場所なのです。

今回は歌舞伎座の魅力について、6月に就任されたばかりの千田 学支配人に伺いました。

そもそも歌舞伎座はどんなところ?

歴史の教科書でもおなじみ、安土桃山時代の女性芸能者「出雲阿国(いずもの おくに)」が京都でかぶき踊りを始め、江戸に歌舞伎がやってきたのは江戸時代、1624年のこと。当時は芝居小屋がいくつかある程度で、今の地に歌舞伎座が建てられたのは明治時代になってからです。

今の歌舞伎座は2013(平成25)年に建て替えられた五代目。瓦屋根や欄干といったクラシカルな外見を保ったまま、バリアフリーにも対応しています。

千田支配人「歌舞伎座は建替えをする時に、今の外観を保持することにこだわりました。それはこの劇場がただの施設にとどまらない、街の賑わいとつながっている場所だからです。劇場に行って、ご飯を食べて、お土産を買って……観劇から楽しみが広がっていく。それは明治時代の開場以来、130年以上変わりません」

クラシカルな雰囲気で、気分は別世界!

一歩足を踏み入れれば、そこはもう別世界。山形で織り上げられたじゅうたん、職人さんが作った内装は、歴史を感じさせます。客席の椅子に座れば、歌舞伎揚げやお茶漬けでおなじみのカラーリングの「定式幕」(じょうしきまく)や「緞帳」(どんちょう)が目に入り、「歌舞伎座に来たんだ」「テレビで見たことある!」とワクワクするはず。

千田支配人「劇場は非日常を楽しめる場所です。ライブですから毎回違ったものになり、舞台は日々変化しています。今は外出も少なくなっていますが、 歌舞伎座も“おめかしして出かける場所”に加えてもらえたら嬉しいですね」

歌舞伎は庶民の娯楽!気軽に見てみよう

「歌舞伎を見てみたいけど難しそう」と思っている方も多いのでは?
でも元々は、今のドラマや映画の原型とも呼べる庶民の娯楽でした。ワイドショー的な側面を持っていたり、お化け屋敷のような仕掛けがあったり、エンターテインメントが詰まった楽しいものです!

演目も、江戸時代からある由緒正しき古典から、明治時代にできた踊り、今をときめく劇作家による新作まで多種多彩。クドカンこと宮藤官九郎さんの作品もありますし、『ONE PIECE』『NARUTO』、近年は『風の谷のナウシカ』といった漫画・アニメ作品も歌舞伎になっています。

千田支配人「アニメやマンガ原作の演目をきっかけにされる方も多いです。また、歴史ある中で淘汰されず古典として引き継がれている演目は、どれも魅力的。好みの作品をぜひ見つけてほしいです」

初めて見る方にはわかりやすい演目がおすすめ。
「世話物」と呼ばれる庶民の暮らしを描いた作品は、言葉や節もわかりやすく、テレビで見るような時代劇の一種として楽しめます。
一方「時代物」と呼ばれる古典は少し台詞回しが難しめ。

『三人吉三』『白浪五人男』など、どこかで見たことがある台詞やシーンのある演目はとっつきやすく、歌舞伎を見た!という感覚が味わえます。

また、『紅葉狩』や『連獅子』など、目に楽しい踊りの演目も初心者さんにぴったりです。事前にあらすじを読んでおくと、全然わからない……と置いてけぼりになることが防げます。

千田支配人「夏でしたら怪談ものなど、季節に合わせて演目をかけることも多いです。演目でも四季を楽しんでもらいたいですね」

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