近年、あおり運転に関する事件や事故の報道が増えています。昨年はあおり運転の厳罰化を盛り込んだ改正道路交通法が成立しましたが、果たしてどのくらい抑止力となっているのでしょうか?慎重に運転をする人ほど、スピードが遅いことによるあおり運転のターゲットになりやすのではないかと考えられます。
あおり運転をされた人とされていない人はきっちり半々に
チューリッヒ保険会社が全国のドライバー2,230人を対象とした「あおり運転実態調査」によると、あおり運転をされたことが「ある」と回答した人はちょうど50%に。うち18.3%は「1年以内にある」となっています。また近年のあおり運転の報道をうけ「被害を受けないよう意識して運転している」と回答した人は76.4%。多くの人が対策をしているにもかかわらず、あおり運転は減っていないようです。

であおり運転をされた人は、実際にどんなことをされたのでしょうか?同調査による結果は次の通りとなりました。
あおり運転でされたこと
あなたの自動車に激しく接近し、もっと速く走るように挑発してきた……76.5%
車体を接近させて、幅寄せをされた……25.3%
前方を走る車に、不必要な急ブレーキをかけられた……20.3%
必要のないハイビームをされた……19.0%
執拗にクラクションを鳴らされた……17.0%
急ブレーキや急ハンドルで避けなければいけないような進路変更をされた……14.5%
左側から追い越された……14.0%
圧倒的に多かったのは「あなたの自動車に激しく接近し、もっと速く走るように挑発してきた」。またあおり運転をされた時にとった対処法として一番多いのは「何もしなかった」(38.3%)。僅差で続いたのは「道を譲った」(36.0%)ですが、多くのドライバーは煽られても具体的な行動を起こさずやり過ごしているのが現状のようです。
