ライフスタイル モネ、ルノワールの名画に心満たされる…「ポーラ美術館コレクション展 甘美なるフランス」

美しいものを目にすると、心に潤いが満ちた気持ちになるのは、誰しもが感じることではないでしょうか。

先行きの見えない毎日から、ふっと心を離して、悠久の美しさに没頭できる展覧会が、ただいま渋谷のBunkamura ザ・ミュージアムにて開催中の「「ポーラ美術館コレクション展 甘美なるフランス」です。

モネ、ルノワールからマティス、シャガールまで、一度は目にしたことがあるような名画がずらりと並ぶ、この展覧会についてご紹介していきます。

ポーラ美術館とは?

2002年9月に「箱根の自然と美術の共生」のコンセプトのもと、富士箱根伊豆国立公園内に開館。西洋絵画、日本の洋画、日本画、版画、彫刻、東洋磁器など多岐にわたる1万点に及ぶコレクションを有しています。

「甘美なるフランス」の美意識を4章にわけて展示

撮影:古川裕也

フランスの日常の生活や娯楽などを題材としたのは、19世紀後半に出現した印象派の画家たち。ピカソなど外国出身の画家たちも、パリで行っていた豊かな芸術活動を行いました。

今回の展覧会では、印象派からエコール・ド・パリの時代にフランスで活躍した画家28名による絵画74点、そしてポール美術館らしいのが、アール・ヌーヴォーとアール・デコの化粧道具12件を紹介。絵画や道具が語る、フランスの美意識が4章に分かれて展示されています。

展覧会の背景にあるのは、3つの大きなテーマ。時代を映すファッショナブルな「女性像」、近代化によって大きく変貌する「パリ」、フランス各地への「旅」というキーワードで、さまざまな画家がフランスを描いています。

1章:モネやルノワール、印象派による「都市と自然」

19世紀後半のフランスでは産業の機械化や市民社会の成立により、近代化が急速にすすみ、人々の価値観も大きく変化。

首都パリに大量の労働者が流入すると同時に、裕福な都市生活者は週末な自然豊かな郊外で余暇を楽しむという生活様式がスタート。

その新しい時代にふさわしい絵画を、クロード・モネやピエール・オーギュスト・ルノワールらが制作しました。

2章:セザンヌ、ゴッホとポスト印象派による「日常の輝き」

印象派により、絵の具を混ぜずにそのまま画面上に配置し、明るい色彩を表現する「筆触分割」という技法が印象派により開発。

のちにポスト印象派と呼ばれるポール・セザンヌやフィンセント・ファン・ゴッホなどの画家たちは、これを起点としながら、それぞれが個々の表現を切り拓いていきました。

3章:マティス、ピカソと20世紀の画家たちによる「新しさを求めて」

強烈な色彩の対比を産むアンリ・マティスなどの作品は「フォーヴィスム」と呼ばれ、パブロ・ピカソなどが追求した、対象物の形を幾何学的に分析し、再構築する「キュビズム」も、さまざまな芸術に影響を与えていきました。

4章:ユトリロ、シャガールとエコール・ド・ パリによる「芸術の都」

印象派の登場以来、パリは「芸術の都」と呼ばれ、世界各国から若い芸術家たちが集まります。イタリアからはアメデオ・モディリアーニ、ロシアのマルク・シャガールなどが解く時勢を発揮したのです。

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