ライフスタイル 安藤忠雄の圧巻ドローイングも!「大林コレクション展」&天王洲アートスポット3選

2022年2月13日(日)まで、天王洲の寺田倉庫が運営する「WHAT MUSEUM」で、大林コレクション展「安藤忠雄 描く」、「都市と私のあいだ」、「Self-History」が開催されています。大林組代表取締役会長、そして国際芸術祭「あいち 2022」の組織委員会会⻑を務める大林剛郎氏が、長い年月をかけて集めたコレクションが公の場に現れるのは初めてのこと!大林コレクション展の見どころ、そして芸術の秋にぴったりの天王洲エリアのアートスポット3つをご紹介します。

大林コレクション展「安藤忠雄 描く」、「都市と私のあいだ」、「Self-History」

大林コレクション展。

大林コレクション展は、大林氏が収集する出発点となった建築家・安藤忠雄氏のドローイングから現代アートコレクションまで「安藤忠雄 描く」、「都市と私のあいだ」、「Self-History」の3つのテーマに沿って展示。大林氏による音声ガイドとともに鑑賞できます。

Xavier Veilhan《Tadao Ando》 (c) Xavier Veilhan / ADAGP / JASPAR, 2021, photo by Keizo Kioku

「安藤忠雄 描く」では1980年代より親交があったという安藤忠雄氏の平面作品15点が並び、入り口にはグザヴィエ・ヴェイヤン氏が手がけた安藤氏の彫刻「Tadao Ando」が堂々と立っています。グザヴィエ氏がヴェルサイユで展覧会を行うにあたって建築家の彫刻を制作することとなり、大林氏がグザヴィエ氏と安藤氏を引き合わせ、実現した作品です。

安藤忠雄《ベネッセハウス-直島コンテンポラリーアートミュージアム》2000年

「安藤忠雄 描く」で注目したいのが、2000年に開催した上海ビエンナーレのために制作された10mの大作「ベネッセハウス-直島コンテンポラリーアートミュージアム」。当時開館前だったベネッセハウス ミュージアムとベネッセハウス オーバルを、展示されている彫刻作品とともに描いています。事務所でロール状の壁紙に一気に描いたというその筆跡からは安藤氏の熱量が溢れ出ていて、力強く描いている姿がイメージできるほど!ほかにも現実にはならなかった幻の建築作品のシルクスクリーンなど、安藤氏の建築への熱い想いを垣間見れる展示となっています。

畠山 直哉《untitled / Osaka 1998》、《untitled / Osaka 1999》2001年

「都市と私のあいだ」は9名のアーティストがそれぞれの視点で都市、建築、インテリアなどを捉えた写真作品を中心に展示。畠山直哉氏の「untitled / Osaka」シリーズは使われなくなった「大阪球場」を同じ構図で撮影した作品。1998年の作品ではなぜか家が球場に立ち並んでおり、住宅展示場として球場が使われていたことを捉えています。そして1999年の作品は球場の取り壊しが進んでいて、都市の変遷が切り取られた作品となっています。

「Self-History」の展示。

「Self-History」は850点前後ある大林コレクションのうち、大林氏が最初に購入した現代アート作品であるヤマガタヒロミチ氏の「春風」や直島に美術館がある李 禹煥氏の「対話」など、4つのエリアで約40点の現代アート作品が展示。ハンス=ペーター・フェルドマン氏の「100 Jahre (One Hundred Year)」は0歳から100歳までの101名のポートレイト写真で構成され、写っているのは全てアーティストの親戚や何かしら繋がりのある知り合い。パーソナルな「繋がり」を感じさせるコンセプチュアル(概念的)な作品です。

アートの街・天王洲をぶらり。おすすめアートスポット

WHAT CAFEで開催中の「WHAT CAFE x DELTA EXHIBITION -EXPANSION-」展。

大林コレクション展を楽しんだ後は、アートの街・天王洲をぶらりと散策するのがおすすめです。「WHAT CAFE」は寺田倉庫のアートギャラリーカフェ。時期によってさまざまな若手アーティストの作品が展示され、カフェでお茶やランチをしながらアートに触れられます。2021年9月25日(土)から10月24日(日)までの期間は、総勢17名のアーティストによる作品、約60点が展示される「WHAT CAFE x DELTA EXHIBITION -EXPANSION-」展が開催されます。展覧会の料金は無料。※10月13日(水)~15日(金)は休館。

・WHAT CAFE
住所:東京都品川区東品川2-1-11
HP:https://cafe.warehouseofart.org/

PIGMENT TOKYO。

「PIGMENT TOKYO」は約4,500色にもおよぶ顔料や膠、筆や刷毛を取り扱う画材ラボ。一般的な画材店では手に入らないような顔料も取り扱い、コバルトブルーの発見以来、約200年ぶりに発見されたという世界で一番新しい青色「インミンブルー」も販売しています。壁一面に並ぶ顔料が印象的でフォトジェニック!何から始めたら良いかわからない絵画初心者でも、画材エキスパートが丁寧に案内してくれます。

・PIGMENT TOKYO
住所:東京都品川区東品川2-5-5 TERRADA Harbor Oneビル 1F
HP:https://pigment.tokyo/

PETALS TOKYOの客室(外観)。

時間を忘れてアートの街を堪能するなら「PETALS TOKYO」に宿泊を。2020年11月にオープンした一棟貸切の水上ホテルで、天王洲の運河にプカプカと浮かぶ船が客室となります。

PETALS TOKYOの客室(内観)。

船と言ってもコテージのような作りとなり、内装はラグジュアリーで快適。「エコ&オーガニック」をコンセプトに極力プラスチックは避け、アメニティ類は木製のものを採用しています。

・PETALS TOKYO
住所:東京都品川区東品川2-1 T-LOTUS M
HP:https://www.terrada.co.jp/ja/service/space/petals-tokyo/

☆☆☆

「自らの感性を磨き、目を肥やすには、美術館に行ってさまざまな作品を見るのが一番良い」。これは安藤忠雄氏が大林氏へと贈ったメッセージです。大林コレクション展で貴重な作品を拝みつつ、天王洲エリアを散策してさまざまなアートに触れてみてくださいね。

・大林コレクション展「安藤忠雄 描く」、「都市と私のあいだ」、「Self-History」
会期:開催中〜2022年2月13日(日)(年末年始休館予定)
会場:WHAT MUSEUM 1階 Space2(〒140-0002 東京都品川区東品川 2-6-10 寺田倉庫G号)
開館時間:火~日 11時~18時(最終入場17時)月曜休館(祝日の場合、翌火曜休館)
入場料:一般1200円(「安藤忠雄 描く」、「都市と私のあいだ」、「Self-History」すべて鑑賞可能)※オンラインチケット制
HP:https://what.warehouseofart.org/exhibitions_events/tadaoando_egaku/

取材・文/小浜みゆ