ライフスタイル 先輩に学ぶ!非正規雇用「バツイチおひとり様」が、いい老後のために30~40代でしたこと【後編】

老後は恐れることはない

伊智子さんにSuits woman読者が、老後に何をすべきかを伺った。非正規で働く人が多く、将来に絶望している人も少なくないと言うと、「恐れることは何もないと思います」と言う。

「非正規で働くということは、会議や派閥争い、人間関係などに参加しなくていいことだと思うんです。それはストレスがかからないから、健康的にもいいです。そしてハローワークに行けば、いろんな仕事があります。

仕事やお金に関する問題を、不安と焦りとともに考えることは、心を蝕んでいきます。何かが不安なら落ち着いて、まず現状の把握をした方がいいです。貯金額、親の遺産がどれだけ入るか、高額な生命保険はおひとりさまには不要なので解約するとか…ね。医療保険も入りましたが、もう解約しました。あとは、年金、行政のサービスなどを把握すると、そんなに不安な要素はないと思います。毎月一定額の貯金、健康と、欲を言えば車の免許は持っていたほうがいいかなと」

持ち家を買おうとする女性も多いが……。

「私の場合、離婚してから31年間、東京郊外の木造賃貸のアパート(2K家賃4万円)に住み続けていて、人間関係もできています。住人も独身が多く、穏やかに助け合っているようなところがあり、買う気も起こらなかったんですよね。“買えばいいのに”と言われても、この30年間で払った住居費は、更新費も含めて1550万円くらい。賃貸は管理費も固定資産税も修繕積立費もないので、これでいいかなと」

現在の貯蓄額は1000万円くらいだという。

「おそらく現在80歳の母が亡くなったら少し遺産が入るので、ちょっと増えるかも。でも身の丈に合った生活を誠実に続けていれば、そんなに恐れることはないと思います。息子も完全に自立して、孫もいますけれど、お嫁さんにすべて任せています。半年に1回くらい食事をして、2人の孫に小遣いを渡すくらい。ストレスなく働き続けることが大切なんだと思っています」

伊智子さんに離婚後、恋人がいたことはほとんどないそう。

「食事に誘われたりはしたけれど、また結婚してあんなに嫌な思いをするのはたくさん。そうそう、老後に不要なのは“オトコ(夫)”です(笑)。同僚や利用者のママさんたちも“夫、どこかにいってくれないか”とか“夫は役に立たない”などとこぼしていますね。人間はひとりで生きて、ひとりで死ぬんですしね。一人の人生も悪くないよと、若いお嬢様方にはお伝えしたいですね(笑)」

毎月1万円ずつ貯金をしたら、30年で360万円になる。投資をして運用したら、もっと資産は増える。行政の申請なども自ら学び、使えるものは申請することが大切。

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