今年のクリスマスも、まだおうちで過ごすことになりそうな気もしますね。もし出かけないのなら、ちょっと贅沢で、気持ちが華やぐケーキを選びたくなります。そこでおすすめしたいのが、「ホテル雅叙園東京」のアートのようなクリスマスケーキです。飾っておきたくなるような見た目の美しさにうっとり、食べてにっこりです。
今年のテーマは「Art Temptation-アートの甘い誘惑-」

毎年、クリスマスシーズンのテーマを決め、日本美のミュージアムホテルだからこその、芸術性あふれる美しさや、館内の文化財や伝統工芸品をモチーフにした造形など、アートのようなクリスマスケーキが登場するホテル雅叙園東京。今年のテーマは、「Art Temptation-アートの甘い誘惑-」です。
今回は、コロナ禍ということもあり、個別に試食会が行われ、ペストリー料理長の生野剛哉さんがマンツーマンでケーキの説明をしてくださいました。生野さんのクリスマスケーキには、毎年、とても手間がかかり、繊細なケーキが必ず登場するのも楽しみなところです。

今年のクリスマスは、新作が4種と人気の定番3種の計7種類から選べます。どれもおすすめですが、今年のクリスマスの推しは、まるで絵画のようなチョコレート細工が印象的な「カシス・フィグ」です。
切り絵細工からインスピレーションを受けたというこのケーキは、額縁に入った切り絵のように見えるチョコレート、カシスのグラッサージュ、カシスムース、イチジクのクリーム、クルミのビスキュイ、大納言、栗、カシス、栗のクリームにパータリンツァーと、何層ものフレーバーが楽しめます。

「クリスマスケーキを考えるときは、まず頭の中で作り、その後試作します。30年もケーキを作っていると、実際に作らなくても6割くらいはできるんですが、層になっている部分は、それぞれの層をミリ単位で調整して味を決めます。毎日続けて試食すると、味にマヒしてくるので、期間をあけて、また試食するようにしています。」と生野さん。
このカシス・フィグも、絶妙のバランスで作られています。

また、トップの切り絵のようなチョコレートは、すべてパティシエの手作業で作られています。立体感を出すために、風景やトナカイ、手前の額縁の部分など、4枚のパーツを重ねて奥行きを表現しています。
クリスマスという忙しい時期にあえて細かい作業をするのは、パティシエのみなさんのスキルアップと、独り立ちしたときに、多くの表現ができるようにという生野さんの親心もあるのだとか。
取り分けるときに勇気がいりそうですが、ケーキを見た瞬間、テンションが上がること間違いなしです。それぞれの層が合わさってのハーモニーが絶品なので、縦に切ってすべての層を一口で食べてくださいね。アルコール不使用なので、お酒が苦手な人にもおすすめです。