ライフスタイル 自分の足にぴったりな靴はどう見つければいい?シューフィッターにコツを聞きました

疲れにくい靴、自分にぴったりの靴を選ぶポイント

〇自分の足サイズ、特長を知る

基本はまず自分の足のサイズや特長をきちんと把握すること。同じサイズでも履き心地は足によってまったく変わってしまいます。

「お客様とお話すると、洋服やブラジャーのサイズはしっかりと把握しているのに、靴についてはサイズを把握していない方が多く見受けられ、23㎝か23.5㎝、もしくはMサイズで足が入るものという、あいまいな選び方で靴を購入されています。

足のタイプ、かかとのタイプなど足の特長を知るだけでも、履きやすいパンプスを選ぶ指針になります。かかとが脱げる、履き口が赤くなる等は足の形と靴が合っていない可能性もあるので、シューフィッターのいる店で計測をしてもらうことをおすすめします」(大塚さん)

足のタイプと靴には相性があります。人差し指が長いギリシャ型は、先のとがっているポインテッドトゥ、親指が長いエジプト型はつま先が丸いラウンドトゥ、指の長さが同じスクエア型はスクエアトゥと相性が良いとされます。スクエアトゥは、ギリシャ型、エジプト型のどちらとも比較的合うタイプです。

エジプト型は日本人に一番多いタイプ。

「ポインテッドトゥがお好きな方でも、エジプト型の足の場合、たくさん歩く際は避けた方が良く、オフィス内で仕事をするときだけなど、履き分けをすることをおすすめします。逆にギリシャ型の足の場合、丸い形のバレエシューズでは、人差し指があたってタコができやすくなります」(大塚さん)

〇靴選びはかかとが重要

靴選びは、かかとの形を知ることが重要と大塚さんは言います。丸みがあまりない「ラインタイプ」、丸みが少しある「ラウンドタイプ」、丸みがしっかりとある「カーブタイプ」の3種類が測定できるワコールの足型自動計測機は、自分のかかとのタイプを知ることができます。

靴選びにかかとのタイプが関わっていると知らない人も多いのでは。

ラインタイプやラウンドタイプだと、かかとが脱げやすい悩みを持つ人が多いとのことで、タイプがわかることで靴選びの大きな指針となります。パンプスのかかとがパカパカする、足首のバックストラップがすぐ外れるなどは、ラインタイプやラウンドタイプの人に多く見られます。

実は10年前に比べると、かかとが脱げる女性が増えているとのこと。新潟医療福祉大学の阿部薫教授によると、20代、30代に多い、かかとの丸みがあまりない「ラインタイプ」の足は、足が成長する8歳までのゴールデンエイジ期の運動量が少なく、この時期に十分に骨を鍛えなかったことが一因としてあるそうです。

年代によってかかとタイプに違いがあるとは驚きです。

サクセスウォークには、かかとが脱げやすいラインタイプとラウンドタイプ向けに設計された「WFN550〈5.0cmヒール スクエアトゥ〉」、「WFN566〈5.0cmヒール ラウンドトゥ〉」(各2万3100円)という製品もあり、理想の靴を探しやすくなっています。

左:「WFN550」右:「WFN566」

〇左右にサイズ差がある場合

左右でサイズが違う場合は、必ず大きい方に合わせるようにします。小さい方に合わせてしまうと大きい足が圧迫されるので、小さい足は中敷きの調整をすることで合わせるようにします。左右の調整についても、できればシューフィッターのアドバイスを受けて調整してもらうのがおすすめです。

〇靴を長持ちさせるポイント

自分の足に合ったぴったりサイズの靴を選ぶことが靴を長持ちさせることにもつながります。大き過ぎると中で足が動いてしまうため、必要以上に汗をかきやすくなり、型崩れが起こりやすくなります。パンプスは屈曲するので履き口にしわは必ずできてしまいますが、それ以外のところにしわが寄る場合は、足が中で滑って負担がかかっているということ。つま先部分に指の形が浮き出てしまうようなケースは、サイズが合わずに型崩れが起こったと考えられます。

毎日履き続けると傷みやすくなるので、日々のお手入れも大切。1日中履き続ける場合は、靴の中の水分を抜くためにも、1日履いたらできれば2日休ませるようにします。
雨の日は撥水スプレーをかけるか、晴雨兼用の靴がおすすめです。革には適度に油分を与えることも必要なので、目安として3回履いたら、ブラッシングをして靴クリーム等でお手入れすることで長持ちに繋がります。

「計測会には30~40代の働く女性が多く訪れます。例えば、パンプスは何足も持っているが、どのサイズが自分に合うのかわからないと悩んでいる方も少なくありません。『ゆったりめのパンプスなら大丈夫だと思っていたのに、それでも合わなくて悩んでいる』という方が、計測するとウィズが細めのDということもあります。

ご自身の足のサイズ、特長を知ると靴選びは変わります。足型計測でタイプがわかれば、自分の足の形に合う靴を探しやすくなりますし、合う靴を選ぶことで疲れにくくなります。気に入っていたけれど、サイズが合わずにお蔵入りしている“休眠パンプス”も減らすこともできます」(大塚さん)

自分にぴったりの靴を選ぶには、“己の足を知る”ことから始まります。近くの店舗で「足型計測相談会」のイベントが開催されたときには、ぜひ足を運んでみましょう。

文/阿部純子

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