ライフスタイル アラサーOLの副業はケーキ工場の夜勤バイト!まるで“注文の多い料理店”みたいな職場とは?

色々な人がさまざまな仕事をして、成り立っている世の中。たくさんある仕事の中から、少しレアなものを紹介する本シリーズ…。クリスマスも近くなり、ケーキ業界は繁忙期です。今回は、そんなケーキを作る工場の夜勤バイトについてご紹介します!

冬はダイエットを兼ねた副業を

都内で会社員をしているミホさん(30歳/仮名)。勤めている会社は副業OKのため、毎年冬になると、週末に短期のバイトを入れるのだそう。

「冬になると、すぐ太っちゃうんです。だから数年前から、冬にはダイエットを兼ねて、週末に短期のバイトを入れることにしています。家にいるとだらだらゴロゴロしちゃうから…。バイトをすればダイエットもできて、お金も稼げるので一石二鳥です」

ちょっぴり変わった理由で短期バイトをするミホさん。今年の冬に選んだのは“ケーキを作る工場の夜勤バイト”です。時給は1,300円〜1,600円とのこと(時間帯によって変動する)

「今年は少しハードそうなのを選びました。うちの会社は、まだ少しリモートワークなんです。週に2日は在宅で仕事をしているから、外に出ないとどうしても太っちゃって…」

工場に着いてから、仕事までの準備が長い!

工場に着くと、まずするのは検温と簡単な消毒、そして綿棒を使った菌のチェックだそうです。

「小分けになった綿棒を鼻の下に当てて、名前を書いて提出します。ブドウ球菌のチェックみたいです」

続いて更衣室へ行き、制服に着替えます。

「制服は上下の白いものです。よく、工場のイメージ画像で見かけるような制服そのものです。ヘアキャップは二重で、マスクはもちろんします。出るのは目だけ…という感じです。着替えたら、私物は全部更衣室に置いて、そこからが長いんです」

着替えると、手洗い、消毒をして個室へ入り、強い風を当てられるとのこと。その後、別の部屋へ移動し、コロコロする道具を全身に当ててゴミを取るのだそう。そして次の部屋へ進むと、再び手洗い、消毒、風の個室…とあり、同じ内容を2度くり返すとのこと。

「さすが食品を扱う工場なだけあって、衛生管理が厳重ですよね。消毒の部屋、風を当てられる部屋、コロコロの部屋…っていくつもの部屋を通って、進みます。ちょっと『注文の多い料理店』を思い出しました…」

最初は「バイトの時間ギリギリに行けば大丈夫かな…」と思っていたというミホさん。しかし、準備が長いので、開始時間の30分前には工場につかないと、遅刻してしまうのだそう。

気になる仕事内容は…?

手洗いや消毒の部屋を通って待合室に行き、仕事の時間まで待機します。

「時間になると、その日に担当する仕事を係の人から伝えられます。ライン作業なので、クリームを絞る人、ケーキのトップにモミの木の飾りを刺す人、スポンジを機械に入れる人、とか色々と振り分けられます」

担当が決められたら、その日1日はずっとその作業をくり返すとのこと。仕事は夜6時から、早朝の5時までだそう。

「例えば、“ケーキのフタを閉める係”だったら、流れてくるケーキにプラスチックのフタを延々と乗せて、パチンとしていきます。ケーキは小さい1人用のものです」

かなりの単純作業だそう。眠くなったり、退屈になったりしないのでしょうか…?

「身体的にはそんなに辛くないんですが、精神的にしんどいです。食品を扱っているので、おしゃべりは基本的にダメです。必要な会話は多少しますが、ほとんど静かにしています」

ひたすら流れてくるケーキのフタを閉め続け、時間が普段の何倍も長く感じると言うミホさん。

「なんか…『これってドラゴンボールの“精神と時の部屋”かな?』なんて思ったりします。時の流れが本当に遅い。すごくぼんやりしてきてしまって、時々フタの方向とか少しズレて閉めてしまったりすると、係の人にピシャッと注意されたりするので、座禅みたいだな…と思ったり…」

パンやお菓子は食べ放題!

バイトでの、楽しいポイントは何か聞いてみました。

「休憩が1時間あり、工場で作られるパンやケーキがたくさん置いてあって、食べ放題なんです。ダイエット中なので、食べ過ぎると本末転倒なんですけど…。たくさんのパンやお菓子がドッサリ置いてあるのは、ちょっとワクワクしますね」

リモートワークで体力が余っているからできるものの、そうじゃなかったら「精神的にも体力的にも大変」と言うミホさん。今だからできたレアな体験だったそう。

クリームを絞る作業は、ちょっと力がいるそう…

工場って普段は内部が見えない分、興味深いですよね。衛生管理が厳重なのは、消費する側としても安心感があります。ミホさん、貴重なお話をありがとうございました!

取材・文/まなたろう