ライフスタイル 江戸と令和をクロスオーバーする新感覚バスツアー「WOW RIDE」を体験してきた

日本で一番変化が激しい街、東京。江戸時代から今に至るまで、同じ場所でも何層にも姿を変え、時代を作ってきた場所です。知っているようで、実は知らないままの東京を、最新の技術を使って見て回るバスツアーが誕生しました。

その名も「新感覚バスツアー 東京タイムトリップ WOW RIDE(ワゥ ライド)」は、観光バスの窓に「透過有機ELディスプレイ」を付け、車窓をコンテンツ化。通過するエリアの過去の姿やそこにまつわる逸話を様々な演出で紹介するというもの。

ツアーの実施は2022年2月からの予定ですが、一足お先にお試しのツアーに参加してきました! 搭乗するバスは特別仕様の2階建て型で、座席は高級感のあるレザーシート。乗客が利用するのは2階部分のみ、全20席です。乗車時間は約1時間。銀座にある商業施設GINZA SIXのバス乗降場所になっている三原テラスに集合し、出発です。

特別仕様のWOW RIDEのバスは街中でも目立ちそう。

まずは銀座の街からツアーは始まります。GINZA SIXを出て、最初に向かうのが銀座4丁目の交差点。和光に山野楽器とおなじみの建物の歴史や逸話を紹介してくれるガイドさんが同乗しているのですが、この日の担当は松竹芸能の芸人・斗澤やすあきさん。後ろの席の人でもガイドの方の顔が見えるようにMCカメラがつけられていて、随時正面のディスプレイに話をしている様子を表示。同様に、乗客向きにもカメラがついているので、ガイドの方からも乗客の様子がちゃんと見えるようになっています。

私は後方の座席で全くガイドの方は見えない位置でしたが、双方向の映像で取り残された感じはなし。

実際の風景と過去の写真や再現映像がクロスオーバーする最新型車窓の旅

正面の画面では実際の光景を映し出し、左右には透過有機ELディスプレイ越しに見える銀座の街。和光付近になると画面上には和光の説明が現れ、かつての光景などと比較しながらの銀座案内。

正面の映像に重ねて過去の写真を紹介。

ふむふむと思っていると画面上に現れたのが、ドラマだけでなくバラエティーでもおなじみの俳優・「ぬっくん」こと温水洋一さん!山野楽器のポイントで、左右のディスプレイも縦横無尽に動き回るぬっくん。さらに、銀座2丁目付近では、ガンバレルーヤのよしこさんも現れ、ぬっくんとの2ショットを披露。

銀座の光景に重なる2人。窓に写っているので、うっすら銀座の通りが透けて見えています。
東京の風景に当時の光景を重ねることで、江戸時代の庶民の様子を感じられる演出。

そこから向かうのは、日本の道の起点である日本橋。ここで不思議に思ったのが、バスが渋滞したり、逆にスムーズに動きすぎたらストーリーと映像が合わなくなるのでは?ということ。なんとこのツアーのプログラムでは速度連動技術を使い、バスの動きに合わせて映像が動くのでそのズレはなし。日本橋ではかつて付近にあった魚河岸の様子を車窓から垣間見える演出が流れてきます。

いまいる場所のかつての様子がわかる映像が流れると「道幅がこんなに広かったんだ!」など、発見もたくさん。

豪華キャストによるオリジナルアニメも挿入

そこから先は東京駅、皇居、霞が関ビル、東京タワーと東京の名所を回っていくのですが、途中に4度差し込まれるのがこのために作られたオリジナルアニメ。遠距離恋愛の2人が東京の街で繰り広げる恋愛模様を描いた作品なのですが、その声優陣がまぁ豪華! 「進撃の巨人」のエレン・イェーガーを演じた梶裕貴さんと「けいおん!」では秋山澪を演じた日笠陽子さんが見事にすれ違いまくる2人を演じています。

梶裕貴さん(写真左)と日笠陽子さん(写真右)

アニメは周囲に名所がないポイントや少し長い移動時間のタイミングで上手く差し込まれていて、ツアー中1度も空白の時間帯は発生しませんでした。

アニメの一場面。

その後レインボーブリッジを渡り、勝鬨橋を渡ったところで歌舞伎座にワープ! 歌舞伎座では片岡愛之助さんがお出迎えしてくれるのですが、ここから先は実際に体験してのお楽しみで。

いまは跳ね上げなくなった勝鬨橋があれれ!
歌舞伎役者の片岡愛之助さんが特別ツアーガイドで登場します。提供=松竹株式会社

総合演出を務めたのは、演出家・映画監督の堤幸彦さん。脚本を俳優・池田鉄洋さんが担当し、映像には池田さんご本人も登場しますよ。

映画で見たようなディスプレイを通しての新感覚のツアー体験。映像を通して陸海空と東京を巡り、建物のなかにも入ってしまうプログラムは、東京をよく知っている人こそ新たな発見があるかもしれません。

新感覚バスツアー 「WOW RIDE」東京タイムトリップ
https://wowride.jp

取材・文/きたもとゆうこ