ライフスタイル オンライン会議や電話でなぜか聞き返される!それって“発声”の仕方が原因かも!?

リモートワークも定着し、オンライン会議が珍しいことではなくなりました。ライトやマイクを購入し、Wi-Fi環境も整えたのに、この人の声は聞き取りにくいな…と感じることや、自分が話すと聞き返される、という経験はありませんか。

これは、発声や滑舌に原因がある可能性が高いのです。せっかくすばらしいアイデアを出しても聞き取ってもらえないと歯がゆい思いをしますよね。対面ならジェスチャーなどで補えていたことが、オンラインや電話では伝わりにくくなることもあります。話したことが相手にしっかり伝わるように、自分自身の声磨きをしてみませんか。

しっかり口を開くことを意識して

意外に忘れがちな口を開けるということ。

声の大小ではなく、聞き取りにくい話し方をしている人は、口を開いていないことが多いです。いえいえ、口を開かないと話せませんから!と思うかもしれませんが、きちんと開いていないということです。

日本語は、あまり口を開かなくても話すことができる言語であることと、話すことが当たり前すぎて発声や滑舌を習うという機会は、歌やお芝居が好きなど、自ら選ばない限りありませんよね。自分自身は、きちんと口を開いて話しているのか、一度チェックしてみるのもいいですよ。

鏡に向かって話してみて、口がどれくらい開いているか確認しましょう。次に、「あ・え・い・う・え・お・あ・お」と、同じく鏡で確認しながら発声してみてください。口は、最大に開けるつもりで。先ほど、普通に話したときと、口の開き方は違っていましたか。

実は、聞きとりにくい声の場合、声自体が口の中にこもって、前に出てきていないことが多いのです。ワイングラスをイメージしてもらうとわかりやすいかもしれません。ワイングラスは、香りがすぐに飛んでいかないよう口がすぼまっています。私たちの口も、大きく開かないと声がこもってしまうということです。

逆に、トランペットなどの楽器を見てみると、口が広がっていて、音が伝わりやすい構造になっています。同じ声でも、口の開き方で、全く伝わり方がかわるので、ぜひ口を開けることを意識してください。

口をしっかり開けて話すと表情筋を使うため、今まで口をあいてなかった場合、頬のあたりが軽い筋肉痛のようになります。筋肉痛になったら、今まで口を開いていなかったという証拠ですね。

笑顔で、声を届けるイメージで話す

笑顔で話すと、声も笑顔になります。電話で顔が見えない場合でも、なんだか楽しそうと感じたり、不機嫌なのかなと思ったりすることがありますよね。笑顔で話すと声も笑顔になります。さらに、声を相手に届けるんだと意識するだけで、実際に発せられる声が変化します。

例えば、人に話しかけるとき、目の前にいるなら、その距離感で話しますよね。大勢の人を前にしたら、後ろの人まで届くように話します。では、PC前ではどうしていますか?画面が近く、目の前にいる感じで話しているのではないでしょうか。

ただ実際には、マイクを通して伝わるため、リアルの伝わり方とは違ってきます。アナウンサーのレッスンでは、「声をはる」と表現することが多いのですが、口先で話すのではなく、お腹から声を出すことを意識すると、マイクに乗りやすく伝わりやすい声になります。

女性の場合、胸式呼吸をしている人が多いため、お腹から声を出す腹式呼吸で普段から発声している人は少数派です。お腹に手を当てて、口を開く練習をしたときと同じように発声してみましょう。お腹が膨らんで、声を出すとへこんでいればOKです。ちょっと面倒だと思うかもしれませんが、慣れると意識せずできるようになります。

自転車の練習をして、乗れるようになったら意識せずに乗りこなせるのと同じです。腹式呼吸で発声していると、お腹がすくくらいカロリーを使うため、リモートワークの運動不足解消にひと役かってくれそうですよ。

毎日の食事も発声練習に

リアルで会うより、画面上の方が気になる表情があります。それは、話すときの口の開き方です。顔は、左右非対称のため、多少のゆがみは誰にでもあります。ただ、対面のときより画面を通すと口のゆがみが目立つため、できればゆがみは小さくしておきたいもの。

鏡を見て、どちらの口角が上がっているか自分で確認して、上がっているほうに合わせるように反対側の口角も上げる練習をしておきましょう。

また、食事のときに左右どちらかの歯を多く使っているとゆがみが生じやすいです。毎日3度も食事をするので、これはぜひ意識して両方の奥歯でしっかり噛んで食べるように意識したいですね。

まとめ

1.口をきちんと開いて発声練習をする。
2.腹式呼吸で相手に声を届ける意識をもって話す。
3.食事は左右の歯をバランスよく使い、口のゆがみを大きくしない。

☆☆☆

聞き取りやすい声はずっと聞いていても心地いい。ということは、声を磨けば、話を聞いてもらいやすくなる可能性が高くなります。

メールなど文字で伝えることも多いですが、声は、感情などの情報もプラスされるため、磨いておいて損はありませんね。新しい年、自分自身をプレゼンするためのツールとして発声を意識してみるのもおすすめです。

文/林ゆり(フリーアナウンサー)