ライフスタイル 妊娠拒否で離婚後、初めて知った母の離婚話と独身の幸せ【後編】

2020年の国勢調査の結果を見ると、日本の人口は1億2614 万人で、5年前の調査に比べると、約95万人減少している。少子高齢化も叫ばれており、行政主導での不妊治療対策や夫婦平等の育児分担の啓蒙活動も行われている。

コロナ禍で「家族がほしい」と思う人は増えたという。SNSでも妊娠や出産での幸福な写真は多々アップされている。子供を産むことの「すばらしさ」についての情報に触れることも多い。

その一方で、「どうしても子供を産みたくない」という女性もいる。

都内のIT関連企業に勤務する瑞希さん(仮名・38歳)は、「子供をどうしても産みたくない」という理由で、半年前に8年の結婚生活にピリオドを打ち離婚した。

なぜそう思うかを伺った経緯は【前編】で。後編では離婚して気づいたことを語ってもらった。

結婚を「させられていた」という感覚

瑞希さんが結婚したのは、「30歳までに結婚しなくてはいけない」という社会常識に駆り立てられたからだという。

「結婚していない人は、“誰にも選ばれていない人だ”と思い込んでいたんです。自分はそうなりたくなくて、そこにたまたま夫がいたので結婚しました。コロナ禍で夫が狂気的に子供を欲しがるまでは、穏やかな毎日を過ごしていました。結婚した時は私をフッた人たちに“どうだ!私も結婚できたぞ”という気持ちでした。一緒に生活が始まると、あっという間に私の家事分担がすごく増えて行ったんです。それは夫が“察して行動”ができないから」

例えば、 瑞希さんはトイレットペーパーがなくなりそうだと察して買ってきて、ストック場所に置くところまでやる。しかし、彼は言われないと買い足しはせず、買ってきてもトイレのそばに置いておくだけ。言えば開封するのだろうけれど、言われるまでやらない…このような家事は「名もなき家事」と名付けられ、話題になったこともあった。

「名もなき家事に気付いてやる夫もいると思いますが、そういう人は万事に細かかったりするようです。元夫は、“言われればやる”タイプで、それについて文句は言いませんでしたが、いちいち指図するのがストレスでした。仕事もそうですが、人に何かを依頼するってすごく緊張するんですよね。忙しくないかな、疲れていないかななどと考えながら、相手にわかりやすい言葉で、的確に伝えるように気を遣って。一度指示したら次もやるのかと思えば、やらないですし。やったとしても何かが間違っていたり。そういうことが重なるうちに“結婚って、本当はしなくてよかったかも” と思ったことは何度もありました」

それは、離婚してから気づいたという。

「離婚してひとりになったので、今友達とルームシェアしているんですが、これがとても快適なんです。ハンドソープの残りが少ないと思えば入れておいてくれる。私もマスクのストックがないと思えば、玄関のマスク置き場にマスクを開封して立てて置いたり。野菜炒めを作っていて、そろそろできると思った時に、近くにちょうどいいお皿を置いてくれるとかね。それを自然に行い合えるのが気持ちよくて」

毎日の生活にストレスがなくなった

女同士で子供を育てるなら、育ててみたい

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