ライフスタイル 女性の悩みに寄り添う売り場「ミチカケ」担当者から、フェムテック初心者へのアドバイス

生理前後の悩み、デリケートゾーンの悩み、セックスの悩み。いろいろたくさんあるのになぜかヘルプしてくれるサービスが少ない、見当たらない。それが日本の現状ですよね。大阪・大丸梅田店にある女性のデリケートな悩みや不安に向き合うゾーン「ミチカケ」の責任者・髙橋知世さんに、悩める女性へのアドバイスを聞いてきました。

自分の悩みに気づけていない女性たち

2019年11月に、大阪の大丸梅田店5Fに「michi kake(ミチカケ)」(以下「ミチカケ」)がオープンして2年が経ちました。ミチカケは「月のみちかけのように、あなたのリズムに寄り添う」をコンセプトに、女性の悩みや不安に寄り添う15ショップが集まったゾーンです。

大阪・大丸梅田店のミチカケ。

どんな製品を扱っているのかというと、アクセサリーや美容用品だけでなく、たとえば、吸水ショーツやデリケートゾーンにやさしい石けんやケア用品、セルフプレジャーアイテムなど、実にワイド。これらは“女性の悩みや不安に向き合う”という線でつながっているのです。

髙橋知世さん。大丸梅田店の「ミチカケ」責任者。1985年生まれ。セミナーやイベントにも多数登場。フェムテック製品を自ら試しながら気がつくこともたくさんあると話します。

訪れるお客さんは、20〜30代の女性がメイン。ミチカケの責任者、髙橋知世さんにお話をうかがいました。

——-どんなお悩みを抱えた女性が来店されますか?

「それがですね、実は、悩みに気づけていない女性が多いという印象です」

—–気づけていない?

「たとえば、ずっと生理痛で困っているのに、生理痛があることを当たり前と思っているので、それが“悩んでいいこと”であることに気づけないのかもしれません」

「ミチカケ」が開店した2019年はコロナ禍前。ユニ・チャームが#NoBagForMe(ナプキン購入時に紙袋包装はいりません運動)を始めたり、二階堂ふみさん主演の映画『生理ちゃん』が公開されたり、“生理元年”と呼ばれた年でした。あれから2年……。

「かなり生理の話はオープンにできるようになってきたと感じますが、だれもが生理痛の話をできるわけではないですよね。生理前になると気持ちが落ち着かなくなったり、イライラしたり、PMSかな? と思っていても、仕方ないから鎮痛剤を飲んで乗り切っている、そんな話もよく聞きます」

生理痛、そろそろかな……あ、来た……痛いなあ、やだなー……薬飲もう……。なんとかなった……。これを繰り返しているうちに、生理痛と、それをしのぐことが当たり前になってしまっている女性が少なくない…と。

——「ミチカケ」に足を運ぶ女性は何を求めて来るのでしょう?

「まだ自分の悩みに気づけていないので、具体的に何を求めてというよりも、なんとなく、いいものと出会えそうという期待を持っていらっしゃる方が多いですね。

そんなわけで、まず、お客さんの要望を探ることから始まります。“何を見て(読んで)ミチカケのことをお知りになりましたか?”などとたずねてみますね」

なにげない会話から、当人も気づいていない悩みにアプローチしていくことも多々あるようです。

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