ライフスタイル ハイスぺ婚狙いの私がコロナ解雇後、就職浪人と付き合い幸せをつかんだ話【前編】

結婚するなら高収入な相手がいいと思っている人は多い。2021年に「マリアージュ総研 by結婚相談所比較ネット」が男女210名にアンケートをしたところ、男女ともに結婚の際に経済力を重視する傾向があると発表。また女性が“妥協”する年収のボーダーラインで多かったのは、400~650万円だという。

今回、お話を伺った亜矢子さん(仮名・35歳)もその一人「だった」と過去形で語る。

大手企業の派遣社員になり「社員さん」との結婚を狙う

亜矢子さんは関西地方の美容専門学校を中退して、19歳の時に上京した。

「手に職をつけるために美容師になりたかったのですが、授業がとても難しかったんです。法律、物理、化学、解剖学みたいな要素もあって、どれも興味がなくて…。ヘアスタイルの歴史のテストは満点でしたが、後は全部ダメでした。そのうち夜のバイトを始め、そこで出会った人に“仕事を手伝ってよ”と言われて、東京に出てきました」

その仕事というのは、スーパーの精肉部でのパック詰め。

「最初は、鶏肉を唐揚げ用、親子丼用などに切り分けてパック詰めする仕事でした。人間関係もいいし、牛肉なども任せてもらえるようになったのですが、朝9時から夕方4時まで立ちっぱなしで働いて、月15万円程。それで夜の仕事を始めたら、そっちの方が稼げるようになり、5年間もどっぷりハマりました。とにかくみんな、お金を持っている人ばかり。結婚するならお金持ちがいいな、とこの時に思って、20歳から婚活したんです」

しかし、夜の女性がお嫁さんに選んでもらうには、血がにじむような努力か卓越した美貌が必要なのだと悟り、25歳の時に一般企業に転職しようと決意。しかし、受けた10社すべてが不採用だった。

「パソコンが使えず、運転免許もない人を誰も雇わないですよね。仕方がないので学校に通いました。パソコンは生まれて初めて触ったので、マウスの矢印を見失うレベルだったのですが、半年くらい続けるとできるように。運転免許は自動車学校には入ったものの、教官は怖いし、運転は難しいのでドロップアウトしてしまい…結局派遣社員として雇ってもらえることになりました」

パソコンスキルがあったので、大手企業に派遣されたという。

「給料が高いしおしゃれなオフィスで、皆さん颯爽と働いていてカッコいいんです。絶対に社員さんと結婚しようと決意しました。しかし、実際にアプローチをしようとしてみると、ハケンの私が入るすき間はありません。社員さんは社員さん同士で結婚する方が多かったです。とはいえ、周りに高収入男性がたくさんいるわけですから、30歳までは婚活をがんばろうと決意。その会社では結局出会いがなかったので、輸入食品を扱う小さい会社の正社員になりました」

コロナ禍で会社から解雇されてしまう

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