ライフスタイル ハイスぺ婚狙いの私がコロナ解雇後、就職浪人と付き合い幸せをつかんだ話【後編】

プロポーズされる

彼は多くの資格を取得しており、誠実な人柄と世の中の役に立ちたいと思いも強い。その結果、工業設備系の大手企業に就職を決めた。

「全国展開している企業で、もしかすると地方勤務になります。この関係もそのうちに終わるのかな、と思っていた頃、避妊に失敗してしまった日があって。すると彼は、真っ裸でプロポーズしてくれたんです。“就職が決まるまでは結婚の話ができなかったけれど、これを機に結婚してくれませんか?”と言ってきたんです。“なんで、私なの?”って感じで。頭も人柄もいい男の子なのだから、私以外にももっと女性はいるだろうと思ったんですが、“亜矢子さんじゃないとだめなんです”と言ってくれました」

返事は保留にしたそうだが、彼は千葉県の内房にある営業所に赴任。そのままフェードアウトするのか…と思っていたら、転機が訪れた。

「キャバ時代のお客さんから連絡があって“友達の会社が人手不足なんだ。ヒマだったら面接を受けてくれ”と言うので、たまたまヒマだったその日の午後にスーツを着て、履歴書を持って都心にあるスタイリッシュなビルに行ったんです。面接担当官は30代の女性で、私の専門学校中退の履歴書を見てちょっとバカにしたようにも感じました。しかし、履歴書をひっくり返し、資格欄になったところで、“知的財産管理技能検定を持っているんですか?え!?ウェブ解析士も?”と驚かれ、即採用されました」

学歴は誇れるものがなくても、時代のニーズに合った資格を取れば、可能性は広がると実感したそう。

「すぐに来てくださいという話になり、憧れのスタイリッシュなビルの正社員生活がスタートしました。それから1か月して、彼から“会いたい”とLINEが来たんです。2か月ぶりに会った彼は、引き締まってカッコよくなっていました。“どうしても結婚してください”と言うので、お互いに就職したばかりだし、もう少し様子を見ようと言うと、“亜矢子さんはフラフラしているから心配なんです”と食い下がってきました。

私の方が先にオバサンになるし、これからあなたには同じ年のコとの出会いがあると言っても、あなたがいいと言われたんです。これは…と観念してプロポーズを受けました。ハイスぺ婚をしたかった私が、年下の男の子と結婚するなんて、人生は面白いですよね」

結局、今はとても幸せに暮らしているという。

「彼は内房での仕事を頑張るらしく、私が彼の社宅に住み、週に2~3日は都内のホテルに泊まって通勤し、その他はリモート通勤で仕事をすることになりそうです。まだ安定期に入ってはいないのですが、妊娠もしています。友達からうらやましがられるのですが、私は“来た船に乗ってみた”だけ。チャンスを求めてがむしゃらだったから、今の幸せがあるのかもしれませんね。あとはコミュ力がよかったのかもしれません。これはキャバ嬢時代に鍛えられました。“相手を絶対に否定しない” という鉄則を守っていただけですが、何とかこの世は意外と渡って行けるような気がします」

彼は指輪を用意していたが、サイズが小さくて入らず、2人で交換に行ったという。
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