ライフスタイル 歌舞伎町の元トップキャバ嬢が語る「アラサーキャバ嬢の生きる道」【後編】

コロナ禍で大打撃を受け、不安定なイメージがある夜の職業。

ここでは、コロナ禍前まで歌舞伎町のキャバクラで、ナンバー5にはいつもランクインしていたという元トップキャバ嬢・美恵子さん(本名・32歳)に質問をしてみました。

年収や、どんな人が来るのか、人間関係はどうなのかなど、その表と裏について紹介していきます。

【キャバ嬢の年収やコミュ術については前編で】

キャバ嬢の一日は夕方から明け方まで

トップキャバ嬢だった時代、どんな一日を過ごしていたのでしょうか。

朝7~8時くらいに帰宅して、そのまま寝ちゃって13時に起きます。完全な昼夜逆転生活です。エステやジムに行ったり営業メールしたりして、18時くらいに新宿のマンションからタクシーで出勤。歌舞伎町で働いている人って、歌舞伎町が居場所みたいなもの。ほとんどが近くに住んでいますね。また、水商売の人に家を貸してくれる大家さんは、他の街だと圧倒的に少ないので、歌舞伎町に住むことが多いのかも」

美恵子さんは「毎日同伴出勤」を目標にしていたそう。

「お客さんと19時くらいに待ち合わせして、21時くらいに一緒にお店に出勤。これは完全にデートモードです。買い物したり、お寿司を食べたりした後、お客さんを連れてお店に行きます。お客さんは特別気分を味わえるし、私は指名料ほか手当てがもらえます。お店だとほんの5分~10分くらいで“チェンジ”(席替え)になるので、お客さんにはキャバ嬢を独占できるというメリットがあるんです。そしてお店に出て、抜きもの(シャンパンやワインなど)を開けてもらうたびにお金が入ります。お店は12時に閉店になるので、その後はアフター。お店が終わった後、お客さんと食事したり飲んだりするのです。これにはお店から手当はつきません」

つまり、1日2回夕食を食べるということですね。

「ですね。お寿司なら5~6貫にお酒、アフターは焼肉や雑炊なので、ガッツリ食べるわけではありません。でも、たまに食欲が爆発していましたね。ずっと気を使いっぱなしだし、めっちゃ変な人でも手を握ったりして恋人みたいにふるまうのが仕事。ストレスが溜まるので、アフターが終わると友達がやっている店に飲みに行きます。が、これがホストクラブに行くようになってしまうと、マジで地獄を見るんです」

ホストにハマってしまうと、キャバクラの稼ぎよりも数倍の料金を支払うことになります。

「彼らはホントに優しいし、かわいいしカッコいいので、ハマる気持ちもわかりますよ。シャンパンを開けて100万円とか、“トラック走らせるから500万円出して”と言われて払った子もいましたしね。キャバに比べて、お金の単位がゼロ2個くらい違いますね」

ホストを取り合って刃傷沙汰が起こったり、自殺未遂があったり、連絡が取れなくなってしまった人もいたそう。

「そういうことが日常茶飯事で、“あ~やっぱり”という感じになります。お客さんの仕事の景気が悪くなったらアウトですし、別の子を好きになられたら、飽きられたら、太ったら、オバサンになったら…と、やはり不安な仕事ですからね。その不安がすべて、彼氏とか疑似彼氏のホストに向かってしまうんです」

寂しいからこそ、人よりも情が深い。その表現の仕方がわからないと、相手を試したり支配するような言動になってしまう。たまりかねて相手は逃げるけれど、追いかけて、気持ちを伝える。当然、受け止めてもらえなくなる…。その結果、暴力的な行動に出てしまう人もいるといいます。

「暴力ならいいけれど、その結果“私を見て!”とばかりに、死を選ぼうとする人もいます。そういう人を何人か見ていました。男も女もみんなピュアでかわいいんですが、でも近づきたくない…」

アルコール依存と酒乱と……

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