ライフスタイル 約1,300冊の本に囲まれる!東京のライブラリーホテルで読書に没頭ステイのすすめ

1948年創業の歴史を持ち、2020年より「人、街、歴史をつなぐLibrary Hotel」としてリニューアルを進めている港区・芝公園の「芝パークホテル」。2021年12月、新しい客室がリニューアルオープンしました!宿泊者は約1,300冊もの本に囲まれ、新しい本との出会いにワクワクしながら滞在を楽しめます。一人旅にもうってつけの芝パークホテル滞在記をレポート!

銀座 蔦屋書店ディレクションのセンス光るラインナップ。「芝パークホテル」

ライブラリーホテルとして新たに時を刻みはじめた「芝パークホテル」。

「芝パークホテル」は御成門駅、大門駅、浜松町駅より徒歩圏内で、増上寺や東京タワーからもほど近い好立地ホテル。都心にありながらゆったりとした時が流れ、心落ち着く滞在を叶えてくれます。2020年を皮切りにエントランス、ラウンジ、客室などリニューアルを順次行い、芝の街に息づく風土や人、歴史に軸を置く書籍コレクションを備えたライブラリーホテルとして生まれ変わりました!

暖炉の火が灯る「ライブラリーラウンジ」。ここだけで約500冊の書籍が並ぶ。

ホテルに到着し館内に入ると、まず目に入るのは「ライブラリーラウンジ」。ここには写真集や小説などさまざまなジャンルの本が並んでいます。館内の書籍をディレクションしたのは「銀座 蔦屋書店」!日本文化を中心としたラインナップで、センスが光るものばかりです。

ラウンジの隣にあるフロントでゆったり座りながらチェックイン。フロントは以前バーカウンターだった場所で、スタッフは一段低い位置からお客様におもてなしを行います。

書棚を備えた約32平米のデラックスダブル。

今回リニューアルしたのは9階〜11階で、客室タイプはダブル、トリプル、デラックスダブル、ジュニアスイート。スタイリッシュながら赤のファブリックで温かみを演出し、和のエッセンスも感じるデザインです。

こだわりのアメニティ。

特にSDGsの一環として環境に配慮したアメニティにこだわり、歯ブラシやヘアブラシは天然の藁を配合しプラスチック量を約40%削減している製品を採用。ヘアケア・ボディケアは天然精油が爽やかに香るイタリア発「ミレニアムオーガニックス ブルーレーベル」で、合成香料不使用など環境負荷が低いアイテムです。女性化粧品セットとしてクレンジング・洗顔・化粧水も用意されているのも嬉しいポイント。

紅茶は「アートオブティー」。

飲み物はコーヒー・紅茶・ミネラルウォーターが無料。ロサンゼルスのオーガニックプレミアムティーブランド「アートオブティー」のティーバッグが用意され、読書をしながら華やかな香りのお茶も楽しめます。ミネラルウォーターはペットボトルではなく紙パックを採用。適切で責任のある森林管理を認定するFSC認証取得の紙で作られているハバリーズ社製です。

本好きにはたまらない空間!自分の好きな本を客室に持ち帰って読書に没頭

高さ約7mもの大書棚。

夕食までは館内で本を探索。1階から2階へと上がる中央階段には高さ約7mもの大書棚があり、ディスプレイを楽しみながら本を探せます。とてもフォトジェニックなので、写真撮影もおすすめ!

3つの書棚が設置された2階ホワイエ。

2階ホワイエには「過去」「現在」「未来」をテーマとした3つの書棚が設置。例を挙げると、「過去」は歌舞伎など日本の伝統文化にまつわる本、「現在」は現代アートや現代建築の関連本、「未来」は先見の明を持つ知識人の本や近未来を描いた漫画といったラインナップです。表紙を眺めているだけで楽しい!

『KENGO KUMA Furniture that blends into the surroundings』隈研吾(Time & Style)、『渋沢栄一 自伝』(渋沢栄一)興陽館。

筆者は美しい隈研吾氏の建築作品集と、昨年大河ドラマでハマっていた渋沢栄一氏の自伝を手にとってみました。気に入った本はスタッフに伝えて、客室で読むことも可能!ちなみにリニューアル記念でエコバッグ&しおりがもらえるので、何冊か入れて客室に持ち運び、読書に没頭するのもいいですね。

おもてなしコンシェルジュおすすめの本、『歩いて、食べる 東京のおいしい名建築さんぽ』甲斐みのり(エクスナレッジ)。

さまざまな本を多読したい時はライブラリーラウンジで暖炉の火に癒されながらゆっくりと。ここでは芝パークホテルのおもてなしのスペシャリスト「おもてなしコンシェルジュ」おすすめの本も紹介されています。フロント横にコーヒー・紅茶が用意されており、宿泊者はフリードリンク。コーヒーは高グレードのネスプレッソマシンで、4種類の味から淹れたてを堪能できます。

松阪ポークの四角い黒酢豚が絶品。夕食は洗練された中華のコースに舌鼓

レストラン「ザ ダイニング」。

夕食はレストラン「ザ ダイニング」で。洋食「プリムラ」中国料理「北京」日本料理「花山椒」の3つのレストランがひとつのお店で味わえる新しいスタイルです。夕食のコースは和洋中の選択式で、人気は中華!中国料理「北京」は1960年に国内で初めてホテル直営の中国料理レストランとしてオープンした歴史を持ち、宮廷料理として発展した北京料理を堪能できます。アラカルトでも注文可能。

カクテル「MIYABI」1,500円(税サ込)、ノンアルコール1,200円(税サ込)。

最初の一杯は芝パークホテルで2022年3月6日(日)まで開催中の展覧会「Book & Culture 職人ものがたり vol.1 雅 輪島塗、からかみ」とコラボレーションしたカクテル「MIYABI」。「輪島塗」と「唐紙」の美しい彩りを4色のカラーシュガーとともにカクテルで表現したもので、ジンベース&グレープフルーツの爽やかな味わいです。淡い藍色はブルーキュラソーで表現。ノンアルコールも選べます。

熱々で身体も温まる「鶏肉とふかひれのスープ」。

コースは季節ごとに変わり、この日は「四種冷菜盛り合わせ」からスタートしデザートまで計7品。どれも繊細な味わいで、細部までこだわっていることが伝わります。「鶏肉とふかひれのスープ」は凝縮した鶏の旨味とつるりとしたふかひれが堪らなくおいしく、最後の一滴まで味わいたいスープでした。

中国料理「北京」のスペシャリテ「松阪ポークの四角い黒酢豚」。

「松阪ポークの四角い黒酢豚」は中国料理「北京」のスペシャリテ。総料理長の越川智さんが「北京」の料理長だった時代に、熟考を重ね完成させた逸品です。豚一頭から10人前しかとれない肉と脂のバランスが良い部分だけを使用し、3時間以上じっくり煮込んでいるため箸でも切れるほどの柔らかさ!仕上げとして提供する直前に高温で揚げる一手間を加え、外はカリッと、中はとろけるほどジューシーに。大きさにもこだわり、越川さんはミリ単位で「4cm角」という最適なサイズを見つけたそう。これを食べるために芝パークホテルに泊まるという人がいるほど、「北京」を代表する料理です。

10階の書籍コーナー、イングルヌック。

客室に戻る前に、客室フロアにあるイングルヌック(小部屋)へ。フロアごとにテーマが変わり、11階は「アート」、10階は「ファッション」、9階は「トラベル」です。筆者が宿泊したのは10階だったのでシャネルやオードリー・ヘプバーンの書籍などファッションに関連する本が並んでいました。

『シャネル哲学: ココ・シャネルという生き方 再生版』山口路子(ブルーモーメント)。

チェックアウトは翌日12時なので、夜更けまでベッドで読書三昧できる幸せ。筆者は強く生きる女性、ココ・シャネルの生き様に心を動かされつつ、眠りにつきました。

老舗ならではのクオリティーを感じるアメリカンブレックファースト。

ゆっくり起きてレストラン「ザ ダイニング」で優雅に朝食を。朝食メニューはオムレツ、スクランブルエッグ、目玉焼きから卵料理が選べるアメリカンブレックファーストです。ジャムやケチャップなどコンディメントが入っているのは、ライブラリーホテルらしく本の形をしたキュートなボックス。熟練のホテルスタッフによる丁寧なサーブ、肉厚のベーコンや美しく成形されたトロトロのオムレツを味わい、老舗ホテルならではのクオリティーを満喫しました。

☆☆☆

約1,300冊ものセンスあふれる本に囲まれ、読書を好きなだけ楽しめる「芝パークホテル」。滞在して感じたのは「読みたい本がたくさんありすぎて、時間が足りない」こと。本好きな方には、リニューアル記念の「レストランクレジット1万円付!30時間ステイで満喫プラン!(税サ込23,400円~ 1名利用・1室あたり)」がおすすめです。リニューアルした東京のライブラリーホテルでおこもりステイを堪能してくださいね。

・芝パークホテル
住所:東京都港区芝公園1-5-10
電話:03-3433-4141(代表)
HP:https://www.shibaparkhotel.com/
※2022年4月末までホテル設備の工事作業中(8:00〜17:00)のため、廊下や客室内は音が出ます。

取材・文/小浜みゆ