ライフスタイル 今年ブレイクするか!? 今注目の折りたたみスマホ、使い心地ってどう?

女性が使いやすく、毎日がちょっと楽しく便利になるデジタルガジェットを、ライターの太田百合子さんが解説! 豊富な知識と自腹買いであれこれ試した経験からガチのオススメを紹介します。

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スマートフォンは新製品が出るたびに、少しずつ大画面化が進んできましたが、最近では7インチに迫る大きさになってきて、持ち歩くサイズとしてはそろそろ限界。見やすい大画面と持ち歩きやすいサイズ感を両立するための手段として、今後広がってきそうなのがフォルダブル=折りたたみのスタイルです。

海外ではすでにOPPOやシャオミといったスマホメーカーも、折りたたみスマートフォンを発表しています。今回は、ドコモ、auから発売されている『Galaxy Z Flip3 5G』とソフトバンクのほかSIMフリーモデルも発売中の『motorola razr 5G』を例に、折りたたみスマートフォンの使い勝手と魅力について考えてみたいと思います。

たたみ方は「横折り」か「縦折り」

今発売または発表されている折りたたみスマートフォンには、大きく分けて「横折り」と「縦折り」の2つのスタイルがあります。「横折り」というのは、いわゆるブック型。今発売中のスマートフォンでは、ドコモとauから発売中の『Galaxy Z Fold3 5G』がこれに該当します。折りたたみではないですが、1月11日にマイクロソフトから発売されたばかりの『Surface Duo2』も、2つ画面をくっつけたブック型のAndroidスマートフォン。開くとタブレットくらいある大きなディスプレイを、コンパクトに持ち歩けるのがメリットです。

ドコモとauから発売中の『Galaxy Z Fold3 5G』は「横折り」スタイル。

一方の「縦折り」はスマートフォンの縦長のディスプレイを、パタンと半分に折りたためるというもの。今回取り上げる『Galaxy Z Flip3 5G』と『motorola razr 5G』は、「縦折り」のスマートフォンになります。

『Galaxy Z Flip3 5G』は6.7インチ、『motorola razr 5G』は6.2インチという大画面のスマートフォンですが、折りたたむと手のひらやポケットにも収まるコンパクトさに。ディスプレイが内側に折りたたまれるので、カバンの中で画面に傷がつく心配も少なく、持ち歩きやすいのもメリットです。

ドコモ、auから発売されている『Galaxy Z Flip3 5G』(右)、ソフトバンクのほかSIMフリーモデルも発売中の『motorola razr 5G』(左)。両方とも「縦折り」スタイル。

ビデオ会議に便利。L地型にして置いて使える機種も

ディスプレイを半分に折りたたむことができるのは、どちらの機種も有機ELディスプレイを採用しているから。バックライトをオン、オフして光らせる液晶に比べて、有機ELは素子そのものが光るのでディスプレイをぐっと薄くできるのです。さらに折り曲げ方にも一工夫あり、どちらも画面を閉じたときに折り曲げている部分にテンションがかからないしくみになっています。とはいってもよく見ると、曲げていた部分にうっすらとくぼみが見えます。

くぼみは『Galaxy Z Flip3 5G』の方がよりくっきりついているのですが、それは両者のヒンジの構造が違うから。

『Galaxy Z Flip3 5G』は好きな角度に開いて固定できますが、『motorola razr 5G』は閉じるか開くかのどちらかで、途中の角度で止めることはできません。『Galaxy Z Flip3 5G』はL字型にして置いて使えるので、セルフィーを撮るときや、ビデオ会議に参加するときにも、スタンドなしで安定したポジションをキープできるのが便利。

一方『motorola razr 5G』は、その構造のおかげで開いたときにもくぼみがあまり目立ちません。なお開いたときの使い勝手は、どちらもストレート型のスマートフォンとまったく同じ。くぼみも使っているとほとんど気になりません。

『motorola razr 5G』(左)はくぼみがほとんどなし。『Galaxy Z Flip3 5G』はくぼみ(折線)がある一方で、フレキシブルな角度で固定できます。

サブディスプレイ搭載で閉じた状態でも使える

中には折りたたみだと、使いたいときに閉じたり、開いたりするのが面倒という人もいるでしょう。実は筆者もそう思っていたのですが、両方とも閉じた状態でも使えるサブディスプレイを備えていて、画面を開かなくても着信などの通知が見られるほか、ちょっとした操作ができるようになっています。

『Galaxy Z Flip3 5G』のサブディスプレイは1.9インチで、デザインが選べる時計のほか、セルフィーの撮影、音楽プレイヤーのコントロールや天気予報、カレンダー、ボイスレコーダー、タイマーなどのウィジェットを表示することができます。

『Galaxy Z Flip3 5G』のサブディスプレイはウィジェットが使用可能。

『motorola razr 5G』のサブディスプレイは2.7インチあり、あらかじめ登録したアプリをサブディスプレイで起動して使うことができます。サブディスプレイを見ながらのセルフィー撮影ができるほか、QRコードを表示しての決済、SNSのチェック、地図の表示まで、たいていの操作ができるようになっています。

『Galaxy Z Flip3 5G』のサブディスプレイではアプリがそのまま使えます。

開いたら大画面が使えて、閉じた状態でもサブディスプレイでちょっとした情報のチェックや操作ができるのは、折りたたみスマートフォンならではの特徴と言えるでしょう。

高画質なメインカメラでセルフィー撮影ができる

一方でカメラの性能は、他のスマートフォンと大きく変わりません。『Galaxy Z Flip3 5G』は、どちらも1200万画素の標準と広角の2つのカメラを搭載。『motorola razr 5G』は4800万画素の高精細なカメラを搭載しています。『Galaxy Z Flip3 5G』は1000万画素、『motorola razr 5G』は2000万画素のインカメラを備えていますが、前述のようにサブディスプレイを活用すれば、より高画質なメインカメラでセルフィーが撮影できます。これもサブディスプレイを持つ折りたたみスマートフォンならではのメリットです。

サブディスプレイを活用することで、メインカメラを使ってセルフィーが撮影できます。

バッテリーの持ち、価格は今後に期待

反面バッテリーは『Galaxy Z Flip3 5G』が3300mAh、『motorola razr 5G』が2800mAhと、4000mAh超えも珍しくない最近の大画面スマートフォンの中ではやや小さめ。大容量バッテリーが搭載しにくいのは、折りたたみスマートフォンのデメリットと言えるかもしれません。また『Galaxy Z Flip3 5G』はIPX8相当の防水やおサイフケータイに対応していますが、『motorola razr 5G』撥水仕様になっているものの、防水には非対応。おサイフケータイにも対応していないので注意が必要です。

折りたたみスマートフォンは販売価格が15万円を超えるなど、ストレート型に比べると価格は高めですが、大画面をコンパクトに持ち運べて、便利なサブディスプレイが使えたり、メインカメラでセルフィーが撮れるなど、ストレート型のスマートフォンにはない魅力に溢れています。ディスプレイを閉じているので、テーブルの上などにスマホを置いているときも、画面を覗かれる心配がない点もおすすめのポイントです。今後さらにいろいろな機種が登場してラインナップが充実してくれば、価格ももう少し下がって買いやすくなる可能性も。ぜひどんな風に折りたためるのかやサイズ感を、実際に店頭で手に取ってチェックしてみてください。

文・撮影/太田百合子