女性が使いやすく、毎日がちょっと楽しく便利になるデジタルガジェットを、ライターの太田百合子さんが解説! 豊富な知識を自腹買いであれこれ試した経験からガチのオススメを紹介します。
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「Audible」が月額1500円で聴き放題に!
おうち時間が長くなり、Netfix、Amazon Prime Videoといった動画配信サービスが会員数を伸ばしているという話をよく耳にしますが、同様に急成長しているサービスに、Amazonが提供する「Audible」があります。
「Audible」はオーディオブックやポッドキャストを配信する音声コンテンツサービスで、ここ3年半ほどで会員数は約4.5倍に拡大。1月27日からは月額1500円で、12万タイトル以上のオーディオブック、ポッドキャストが聴き放題になる、サブスクリプション型の新サービスもスタートしました。
何が聴ける?注目コンテンツを紹介
アマゾンジャパンによれば、以前は通勤などのすき間時間に聴いている人が多かったそうですが、最近は家で家事をしながらやリラックスタイムに楽しんでいる人が増えているそう。人気の秘密は同社が掲げる3つの取り組み、オリジナルのオーディオエンターテインメント作品、オリジナルポッドキャスト番組、充実のオーディオブックです。
オーディオエンターテインメント作品は、いわば聴くドラマ。複数のキャストが参加し、ゴージャスなサウンドとともに物語を紡いでいきます。たとえば27日からスタートした『The Sandman』は、DCコミックスで人気のダークヒーローが主人公の作品。声優の森川智之さん、俳優の今井翼さん、南沙良さんら総勢50人のキャストが参加しています。
オリジナルポッドキャスト番組では、同じく27日からスタートしたのが、女優の杏さんがナビゲーターを務め、毎回ゲストを交えて物事の紀元を探る『Journey To The Origin With Anne』。杏さん自身、「Audible」のファンとのことで、26日に行われたイベントでは、「犬の散歩のタイミングや家事をしながら、寝かしつけの時に使っています。もっと早く知りたかったくらい取り入れてからの日常が彩り豊かになった」と話していました。
ポッドキャスト番組ではこのほか、藤井隆さんの知り合い!?マシュー南さんがパーソナリティを務めるトーク番組『Matthew’s Matthew マシュー南の部屋の中のマシュー』の配信もスタートし、話題を集めています。
オーディオブックは、以前は毎月もらえるコインを使って一冊ずつ購入するシステムでしたが、27日からは日本語タイトルの約95%が聴き放題の対象になりました。数多くのビジネス書のほか、直木賞や山田風太郎賞を受賞した米澤穂信さんのミステリー『黒牢城』や、畠中恵さんの人気時代小説『しゃばけ』シリーズを歌舞伎俳優陣が朗読するプロジェクトの第二弾で、中村米吉さんが朗読する『いっちばん』など、耳で楽しめる「物語」も充実しています。
アマゾンジャパンでは、新作をできるだけ早くオーディオブック化できるよう取り組んでいるほか、出版社と協力して、書籍よりも先にオーディオブックで配信する「オーディオファースト作品」にも注力。2022年には三浦しをんさんの新作『墨のゆらめき』(仮題)が配信される予定とのことです。
また日本語では初という、村上春樹さんの著書10作品のオーディオブックの制作も発表されています。村上春樹さんの日本語オーディオブックは、「騎士団長殺し」を高橋一生さん、「海辺のカフカ」を木村佳乃さん、「神の子どもたちはみな踊る」を仲野太賀さん、「職業としての小説家」を小澤征爾さん、「東京奇譚集」をイッセー尾形さんと、豪華俳優陣が朗読を担当。配信は完成次第順次とのことですが、今から聴くのが楽しみですね。
ながら聴きでも楽しめる
映画やドラマなどの映像作品は、集中して視聴できるまとまった時間がとれないと、じっくり楽しむことができませんが、オーディオ作品は耳だけを傾ければいいので、杏さんも話していたように、家事などをしながらでも楽しめるのが魅力です。
ジムで運動しながら、クルマを運転中に、キッチンで料理をしながらなど、様々なシチュエーションでながら聴きできるのが魅力です。 「Audible」はスマートフォンの専用アプリのほか、「Amazon Echo」シリーズなどのスマートスピーカーでも楽しむことができます。30日間は無料で体験することもできるので、まだ未体験という人は、聴き放題がスタートしたこの機会にぜひチェックしてみてください。
文/太田百合子