ライフスタイル 影から選ぶ、花の印象から選ぶ…!?様々な制約の中で花との出合いを楽しむ「制約の多い花屋」

ステイホームにリモートワーク…家で過ごす時間が長くなり、毎日のうるおいに花を買うようになったという人は多いのではないでしょうか。普通ならば最寄りにある花屋さんの店頭で好きな花を選ぶところを、直接花を見て買えないとしたら、どんな花を買うでしょうか? そんなちょっとした実験のような、あるいはいたずら心があるような不思議な花屋さん「制約の多い花屋」が京都でオープンしています。

 

毎月3日間限定で開く「制約の多い花屋」

毎月たった3日間だけ開く花屋

「制約の多い花屋」がオープンするのは毎月たった3日間だけ。花を売るテーマも種類も毎月変わります。例えば“影を売る花屋”は、一面に張られた布に花のシルエットが映っているという不思議な花屋。色も香りもわからないまま想像力だけを頼りに選んだ花をブーケにしてもらいます。ブーケを受け取った瞬間、シルエットから感じ取った印象と実物とのギャップを楽しみ、今までの花に対する考え方や見方が変わっていることにも気づかされます。

シルエットをヒントに花を選ぶ「影を売る花屋」

また、“証言を売る花屋“は、花を見た印象を書き残したカードをヒントに花を選びます。花の色や形といった説明ではなく印象というのがポイントで、メッセージを読むだけでも楽しめます。実際の花を手に取った時に、なぜこんなコメントを書いたのだろう? と推理する楽しさも提供されています。

花を買った人のコメントを元に花を選ぶ「証言を売る花屋」

今年1月に開催された“行方知れずの花屋”は、次に花を買いに来る人のために花をオーダーするという企画で、受け取った花を介して生まれるコミュニケーションを楽しんでもらうというものでした。

“行方知れずの花屋”は選んだ花をインスタグラムで共有します。

こんなユニークな花屋を企画しているのは、コミュニケーションをキーワードに活動しているedalab.の前田裕也さんです。植物のプロジェクトとして2016年京都でedalab.を開設し、お店や施設、イベント、ブライダルなどのフラワーアレンジメントや装飾を中心に活動しながら、さまざまなアートワークの制作を手掛けています。「制約の多い花屋」では、アーティストとしてのセンスを持つ前田さんが花を選んでいるだけに、これまでに見たことがないような花たちがチョイスされています。

めずらしい花がいろいろチョイスされています。

「いつもと違う花との出会いを提供することで新しい魅力を知ってもらうだけでなく、花を介したコミュニケーションを通じて自分自身の感性や感覚に気づく機会にしてほしい」と話す前田さんは、花売り役も担当しています。いろいろ制約がある中でも気に入った花が選べるようガイドしてくれるので、花を買いつつセラピーを受けているような気分になります。

ちなみに毎月のテーマは、花屋のスペースを提供しているFabCafe Kyotoスタッフたちと一緒に考えているそうです。ものづくりやクリエイティブを愛する人たちが集まるFabCafe Kyotoは、そんなクリエイティビティあるアイデアを考えるのにもぴったりの場所で、花を買うついでにリモートワークしたり、ゆったりカフェタイムをすごしたりもできます。

カフェとして利用できるFabCafe Kyotoはいろんなイベントが開催されています。

「制約の多い花屋」は普通の花屋さんと同じように予約不要で買い物できて、売り切れ次第終了となります。次回は「偏色花屋」というテーマで2月10日から12日までオープンしています。その後も毎月開催される予定なので、気になる方はぜひ一度訪れてみてくださいね。

【次回・開催情報】

制約の多い花屋 Vol.4 「偏色花屋」 

2022.2.10 (木) 13:00 – 19:00
2022.2.11 (金)(祝) 11:00 – 19:00
2022.2.12 (土) 11:00 – 19:00
会場:FabCafe Kyoto (MTRL KYOTO) 〒600-8119 京都府京都市下京区本塩竈町554

*詳細はサイトをご確認ください

取材・文/野々下裕子
写真提供:FabCafe Kyoto