ライフスタイル 「今の幸せ度は100点!」という50代既婚女性に聞いた、20~30代の過ごし方

女性が幸せに生きるためのヒントを紹介し続けてきた「Suits woman」。今回は、「私の幸せ度は90点以上」と言い切る50代の女性20人にインタビュー。ここでは「100点満点」と即答した2人の女性に人生を振り返っていただきました。重点的に伺ったのは、「20~30代にしておいてよかったこと」について。

50代の女性をクローズアップしたのは、ある程度子育てもキャリアも落ち着き、日々の暮らしが安定している人が多い年代だからです。

55歳の独身女性・香織さんのお話は【前編】で。

ここでは、二児の母で看護師の晃代さん(54歳)のお話を紹介します。

好きな人と結婚して、子供が2人生まれる幸せ

晃代さんは専門学校卒業後、看護師として都内で働いていました。

「父親が酒乱のDVで、母は5歳の私と3歳の妹を連れて夜逃げ同然で離婚したんです。母から“うちは母子家庭だから、大学は無理…。高校卒業後は、看護師、電気の配管技能士、栄養士のどれかになりなさい”と言われました。専業主婦で苦労した母は、昼は保険の営業レディ、夜もスナックやクラブで仕事をして私と妹を育ててくれたんです。その時に、公立の専門学校で手に職をつけて女性が食べていくには、この3つの職業がいいと思ったんでしょうね。ちなみに妹は電気配管技能士になり、今は工事専門会社を経営しています」

そんな晃代さんは、25歳の時に合コンで知り合った同じ年のゼネコン勤務の男性に片思いをします。

「それが今の夫です。私は当時それなりにモテたので、ドクターを始めとして、いろいろお付き合いはしていたのですが、夫はホントに私の好みのど真ん中だったんです。切れ長の細い目と、銀ブチメガネ、優しい物腰と適度な距離感。現場監督で日に焼けた顔など、雷に打たれたように恋をしてしまいました。その後は、電話攻撃、職場にお弁当攻撃、偶然を装ったまちぶせ攻撃など、ありとあらゆる手を尽くして接近しました(笑)。なかなかのアプローチを続けるうちに、夫が折れてくれたんです」

初デートのときには、夫が好きな建築家の知識を丸暗記して話を合わせたそう。

「夫は“そこまでしなくてもいいのに”と笑い、その笑顔も好きになりました。それから2年後に結婚するのですが、“晃代ちゃんは重いから別れたい”と言われても喰いついて、結婚しました。粘り勝ちですね」

結婚すれば、夫が快適なように住まいを整え、一緒にいれば“家族”になる。愛情を与えれば、愛が帰って来る。夫も晃代さんを愛し、子供も2人授かりました。それを機に看護師の仕事を見直し、勤務していた総合病院を退職したそうです。

「でも、あんなに愛していた夫なのに、子供が生まれたばかりのころは、ただのうるさい物体となりました(笑)。うっとうしくて遠ざけていましたけれど、夫は“これだけ僕のことを好きな晃代が、僕のことを嫌いになるはずがない”と確信していたそうです」

彼女は、20代に好きな男性と結婚して、子供を産んだことが「幸せ100%」と言い切る要因だと言います。

「好きで結婚しても夫婦ゲンカや性の不一致、性格だって違いますよね。それに義父母との関係、子育ての不公平さ、家事のワンオペ……数え上げたらきりがないけれど、“好きな男性と結婚したんだ”と思えば、全部チャラにできます。私は専業主婦が向いていなかったので、下の子が小学校に上がるタイミングで仕事復帰しました。

義母にかなり嫌味を言われましたが、馬耳東風を貫きました。あれは37歳くらいでしたね。私が忙しくなれば、夫も外に目が行きます。その時、夫は同級生と浮気をし、いっとき離婚の気配も漂ったのですが、無視しているうちにその女性との関係が解消されました。もうこの頃には私たちは“ただのおじさんとおばさん”になっていました。恋愛に対して心が凪になっていくんですよね」

信じた道を歩み続けることと、感情的にならないこと

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