弁護士・柳原桑子先生が、堅実女子の悩みにこたえる本連載。今回の相談者は、榎本祥子さん(仮名・39歳・派遣社員)。
「結婚して10年、子供がいない夫婦です。夫は大手商社に勤務する5歳年上の自称エリートです。彼は離婚歴があり、前妻との間に息子が2人いる彼の希望で、私たちは子供を作りませんでした。
今回の相談は、結婚してから少なくとも4~6回、夫が浮気をしていることです。夫は浮気を隠さず堂々としており、朝帰りなどをしてバレるたびに私が一方的にキレています。
ものを投げつけても、ケータイを壊しても、夫に丸め込まれて仲直り、というパターンがここ10年も続いています。
とはいえ、夫も以前は隠そうとはしていたのですが、最近は開き直るようになってきたのです。
明らかに仕事ではない休日出勤の日に『あら、デートなの?いいわね』と嫌味のつもりで言ったら『そうとも、他の女なんて、よその家のトイレを借りるようなものだ。俺が愛しているのは君だけだ』と言って、出かけていきました。
なんというか、その物言いも気に入らないし、私は私だけを愛してほしいのです。
離婚すると言ったら、夫は踏みとどまるでしょう。これ以上離婚歴を増やしたくないでしょうし、夫はさみしがり屋です。
でも、最近はもう疲れてしまって。子供がいないから不安になるのかもしれません。私ももう、子供を作る最後のチャンスがきていることはわかり、もう潮時なのかなと思う時もあります。
夫は浮気以外、私のことを大切にしてくれています。おそらく離婚となったら、強硬に反対するはず。
そこでお伺いしたいのは、こういう場合、どのように離婚をすればいいのでしょうか。今までに、何回かホテルなどに家出して、また家に帰る……と言うことを繰り返しています。そのたびに、夫は優しく迎えてくれるのですが、このままもやもやして生活するのはもう嫌です。
でも離婚となると、今までのような生活はできなくなる。自分の人生をどうしていいかわからないのです」
弁護士・柳原桑子先生のアンサーは……!?