堅実女子の悩みに、弁護士・柳原桑子先生が答える連載です。今回の相談者は、佐藤美和さん(仮名・28歳・派遣社員)。
「コロナ禍で都内の家を引き払い、郊外の実家に戻ってきたのが去年のことです。
することもなくてヒマなので、荒れ放題だった庭を整えることにしました。それまで伸ばしっぱなしだった草を刈り、枝を払い、それなりにお金をかけて整えたのです。
親も喜んでくれたし、庭に植えてあるいろんな木々も元気になってよかったな~と。
祖父の代から住んでいるので、庭には梅、キンカン、柿、サクランボなどが生えているのです。手入れをすると実をつけるようになりました。
それと同時に父と家庭菜園を作りました。イチゴや葉物野菜、キュウリなどを植えて成長を楽しみにしていたのです。特に父はコロナ禍で気落ちをしていたのですが、私と菜園を作り、作物を育てるうちに元気になってきました。
特に父が大切に育てたのがイチゴで、もう食べごろだ……という朝に摘みに行ったらきれいさっぱりなくなっていました。
おそらく、犯人は隣の家の人ではないかと思っています。というのも、うちの庭になっているものを、以前から無断でとっていたからです。去年は梅、キンカンなどを拾ってましたし、先日も山椒の若芽を詰んでいるところを見かけました。何十年も知っている人なので、注意をしたら「ちょっとだけ」と言うんです。
そのことを根に持ったのか、逆恨みしたのか、まさかのイチゴをとるとは……。今、梅の実が育っており、今度はそれが狙われているようです。このままあまりにひどい状況で続くとしたら、訴えることはできるのでしょうか?
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