堅実女子のお悩みに、弁護士・柳原桑子先生が答える連載です。
今回の相談者は、坂本真美子さん(仮名・30歳・観光関連会社勤務)。「サービス関連の会社に勤務しています。私は完全にお客様の目に触れないシステム関連のメンテナンスを行うバックヤードスタッフなので、今の上司が来るまでは、デニムとシャツで通勤していました。
一応、社会人なので襟付きの服を着るようにはしていたのです。靴もスニーカーですが、地味な色のものを選んでいました。
しかし、今の上司が来てから、そのルールが一転。ちなみにこの上司は女性です。
“女の子はマスクをしていてもエレガントでかわいくなくてはいけない。うちの会社の社員なのだから、その誇りを持ちなさい。
服装もスカートをはいて、背筋が伸びるように5cm程度のヒールを履きなさい。通勤時間も勤務時間です。こんな時代だからこそ、うちのスタッフは美しくいなければなりません”
と言われました。しかもメイクもしなさいと言ってくるのです。
私はいわゆる女性らしい服というのが生理的に苦手で、なんとか拒否したいと思っていました。
しばらく無視をしていたのですが、上司から“女性らしい服を着なさい”と何度も言われるので、結局言う通りにしたら、履きなれないヒールで足を痛めてしまいました。
翌日、スニーカーで行って事情を説明したら、“うちのチームにそういう(靴の)人は不要です。異動する?”と言われてしまい、かなりのショックを受けました。
その上司は転職してきた人なのですが、この人が来てから、会社全体で通勤服もうるさく言われるようになりました。これって、違法のようにも、パワハラのようにも思うのです。なんとかやめさせたいのですが、どうすればいいでしょうか」
弁護士・柳原桑子先生のアンサーは……!?