ライフスタイル 上司からの「女性らしい服装」の強要はパワハラ?【法律相談】今回の相談者は、坂本真美子さん(仮名・30歳・観光関連会社勤務)

あなたの質問をまとめると「ヘアスタイル、メイク、ファッションを含む“外見”は本来個人の自由に関する事項であり、それを上司、もしくは会社が指示したり制限したりできるのか」という問題のようです。

この点、会社において、業務の円滑な運営や秩序を維持するために、合理的範囲内に限り、本来労働者の自由に関する行動を指示し命令することはできると考えられます。

ただ、会社が従業員に服装について指示をすることに合理性があるといえる場合でも、違反したからといっていきなり異動というのは、処分の相当性に問題があると考えられます。

質問文からは、要所以外のやりとりの有無が明らかではないのですが、足が痛いので、ヒールの高い靴で業務にあたることが辛いという旨を上司に相談し、相互が折り合える妥協点を合意する余地はなかったのでしょうか。

着慣れない窮屈な服を着ていたために、仕事のミスも増えたという。

また、足の状態によっては、医師の診断書をとってあらためて会社に相談してみるのはどうでしょうか。

賢人のまとめ

上司が服装について指示をすることに合理性がある、と判断できる場合でも、違反したから直ちに異動というのは、話し合いの余地があると考えられます。それぞれの事情を話して、お互いの着地点を探してみてはいかがでしょうか。

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賢人プロフィール

法律の賢人柳原桑子

第二東京弁護士会所属 柳原法律事務所代表。弁護士。

東京都生まれ、明治大学法学部卒業。「思い切って相談してよかった」とトラブルに悩む人の多くから信頼を得ている。離婚問題、相続問題などを手がける。『スッキリ解決 後悔しない 離婚手続がよくわかる本』(池田書店)など著書多数。

柳原法律事務所http://www.yanagihara-law.com/