ライフスタイル 「理想の娘」を押し付け、支配してくる母と縁を切りたい【法律相談】今回の相談者は、佐藤真紀さん(仮名・26歳・求職中)。

弁護士・柳原桑子先生が堅実女子のお悩みに答える連載です。今回の相談者は、佐藤真紀さん(仮名・26歳・求職中)。

母は幼児教育のプロ、理想の娘として育てられる

私の母は幼児教育の専門家で、私のことを幼い頃から「いい子」に育てるための英才教育をしていました。

基本的に私の意見を聞いてくれるようで、私が何か反抗的なことをすると「ママ悲しいな」と圧をかけてくるんです。

食べるものはもちろん、付き合う友達も制限されていき、母の望む「いい子」になりたいと思いながら大人になった気がします。

そんな母に育てられたので、私はそれなりの大学を出て、いい会社に入ることができました。ですが、母から「真紀ちゃんは自慢の娘よ」とか「子供は親の作品よ。真紀ちゃんはママがつくった最高傑作」などと言われるたびにモヤモヤします。

今年、コロナ禍と人間関係が原因で、4年勤務した会社を辞めました。そのときの母の落胆は激しく、「あの会社に勤務している真紀ちゃんが好きだった…」などと言われるたびに落ち込みます。

転職を考えてはいるのですが、前の会社のような条件がいいところはなく、難航をしています。

どうせならやりたいことをやろうと思っても、子どもの頃から自分で何かを決めてこなかったため、何がしたいのか、自分の気持ちがわかりません。SDGsに関わる仕事がしたいと、さまざまな企業や団体の面接を受けたのですが「ホントは何がしたいのですか?」などと聞かれると、言葉に詰まってしまうんです。

先日、15社目の採用試験に落とされたときはさすがにへこみ、「この親のもとに生まれてこなければ、もっと楽しい人生になったはずなのに」と、暗い気持ちになりました。こんなに希望のない人生をおくっているのは、母のせいだとも思ってしまいます。

ずっと一緒に暮らしているので実家を出たいのですが、母が「女の子の一人暮らしはダメ」と言ってきます。また「今、結婚して子供ができたら子育てを手伝ってあげる」などとも言います。おそらく母は、失業している私が、結婚のために退職したと世間に言いたいのではないかと思いました。

母には反抗できない自分に対しても気を病むようになってしまいました。私の人生を奪った「人生泥棒」ともいうべき親に、損害賠償を請求することはできるのでしょうか。

そして親子の縁を切ることはできるのでしょうか。

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