ライフスタイル ストレス解消で悪口や噂話を発信…続けたらどうなるの?【法律相談】今回の相談者は春奈さん(仮名・26歳・IT関連会社勤務)です。

弁護士・柳原桑子先生が、堅実女子の相談に応える連載です。今回の相談者は春奈さん(仮名・26歳・IT関連会社勤務)。

会社の人の悪口と噂話を発信…

ここ1年くらい、コロナ禍のストレスもあるのか、恵まれている人が妬ましく、ネットへの書き込みがやめられません。

匿名のアカウントを開設し、日々の鬱憤の発信や、誰かのアカウントに書き込むことをメインにしています。私のフォロワーはめちゃくちゃ少ないので、身バレ(身元がバレること)はしないと思うのですが、相手が本気になって、身元を特定しにきたらアウトかも…と心配しています。

例えば…

「A社のB大卒のCと、Dが親密らしい」

「今日も絶賛口がクサイ上司。口から腐って溶けてしまえ」など。

他の人への書き込みにはもっと悪意があるものもある…のですが、最終的にはアカウントごと削除すればバレませんよね? 

このところ、誹謗中傷に対するニュースをよく見るので、心配になって相談しました。

弁護士・柳原桑子先生のアンサーは……!?

相手が問題視したら訴えられる可能性がある

ネットの情報管理技術面においては、熟知しておりませんので、限定的な回答にはなりますが、可能な範囲でお応えしていこうと思います。

人を誹謗中傷すると、その内容により名誉毀損罪や侮辱罪が成立する可能性があります。また、犯罪の成立要件は満たしていなかったとしても、違法性のある不法行為に該当し、慰謝料が請求される可能性があります。

誹謗中傷を平たく言うと、「口汚く悪口を言うこと」「相手を劣った者とみなしたり、軽蔑するなどして攻撃すること」を主に指しています。

ネット上に書き込む人自身の鬱憤晴らしや、「自分だけは正しい」という主観的な正義感に基づくものだとしても、匿名であろうとも、相手を悪と見立てた誹謗中傷行為は人を傷つけます。

ご質問の書き込みは、誹謗中傷に該当し、不法行為に該当する可能性があります。

世の中、誹謗中傷への意識が高まっており、あなたのフォロワーが少なくとも、相手が看過できないと思えば、あなたを特定し訴えることは十分考えられます。

匿名であっても、書き込みを受けた側がスクリーンショットや投稿を印刷したものを整え、情報を保全するための仮処分や訴訟等法的手続をとって、発信者を特定される可能性はあります。

書き込む前に、「自分が同様のことをされたらどう感じるだろうか」という想像力を少しでも働かせることが重要です。書き込んでから消すのではなく、そもそもやるべきではないと思います。

気になるようでしたら、ウエブ上での情報管理に詳しい方などに相談されてみてはいかがでしょうか。

誹謗中傷がやめられない人は増えている。

賢人のまとめ

軽い気持ちの書き込みも、相手が問題視すれば訴えられる可能性が高いです。

賢人プロフィール

法律の賢人柳原桑子

第二東京弁護士会所属 柳原法律事務所代表。弁護士。

東京都生まれ、明治大学法学部卒業。「思い切って相談してよかった」とトラブルに悩む人の多くから信頼を得ている。離婚問題、相続問題などを手がける。『スッキリ解決 後悔しない 離婚手続がよくわかる本』(池田書店)など著書多数。

柳原法律事務所http://www.yanagihara-law.com/