ライフスタイル タトゥが原因で仕事を切られた…多様性の時代、これは差別になりませんか?【法律相談】今回の相談者は、杏璃さん(29歳・フリーランスグラフィックデザイナー)

弁護士・柳原桑子先生が、Suits woman読者の質問に答える連載です。今回の相談者は、杏璃さん(29歳・フリーランスグラフィックデザイナー)。

さりげなく入れたファッションタトゥ

フリーランスのデザイナーをしています。

私は商品のブランディングやパッケージデザインの仕事をしています。そこそこ有名な美大を出て、新卒で有名なコンサルティング会社に入り、実績を積みました。

そこでは大企業関連の仕事をしていましたし、それなりに実績があると自負しています。コロナ禍を前に、「フリーの方が絶対に稼げる」と社長から太鼓判をもらい、出資を受けて独立したのです。

仕事は順風満帆で、前の会社ともいい関係を築きながら、仕事を続けてきました。

でも、先日、問題なことがあったんです。いつも仕事をいただいている広告代理店からの発注で、ある大企業から依頼がありました。

それはロゴマークを作成するもので、20案以上作成し「あなたにお願いしたい」と言われ、リモートでの打ち合わせは20時間以上に及び、かなりいい感じだったのです。コロナ禍がだいぶ落ち着いて、クライアントさんと初の対面打ち合わせになりました。

その時に、私の手首に入ったタトゥを見られたところから、空気が変わりました。そして、打ち合わせが終わった後に「タトゥが入っている方とは仕事ができない」と言われてしまいました。

代理店の担当者は「先方は一部上場企業で、タトゥが入っている人とは仕事ができない」の一点張りでした。このタトゥは私が大学時代に入れたもので、代理店の担当者もそのことを知っています。

これって差別ですよね?多様性の時代におかしいと思いませんか?

しかも、3か月間、従事していた作業内容は全て没になり、対価も支払われていません。損害賠償請求をする気はないのですが、タトゥによる差別は、法律的にどうなのか、そしてその理由が知りたいです。

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