ライフスタイル 今の会社に転職してから、肩こりや視力低下などに悩まされています。これって労災になりますか?(NJさん・34歳 IT関連会社勤務)

食品メーカーから、ネット口コミサイト運営会社に転職してから、視力が下がり、肩こりが激しくなりました。しかも入社のときの条件とはまったく違う超過勤務。(就業規則では10時―18時なのに、10時―23時です)この場合、どうすればいいのですか? 自分の業務が終わっても、社長はじめ上司がデスクにおり“帰るなオーラ”で帰宅できないのです。その対策方法を教えてください。

A肩こりが労災になる可能性は低いです。

一般的に『OL病』と言われる、肩こり、眼精疲労、腰痛、冷え症などは、多くのメディアでその対策方法が取り上げられています。これらの不調は仕事のみならず、加齢や疲労、プライベートのストレス、生活習慣などが絡み合っており、“会社業務が直接的な原因”とは断定しにくいものです。ですから、労災申請したとしても、受理される可能性は低いと考えられます。どうしても気になるのでしたら、人事担当者などに相談してみてはいかがでしょうか。

それに、あなたが“不調=労災”と直結して考えてしまうのは、仕事の環境に対する不満がたまり、それがストレスになっていることも考えられます。
転職して間もないとのことです。考えられることとしては、不慣れな仕事で思うように作業がはかどらない、そもそも業務量が多い、不明点を気軽に聞ける人間関係ができていないなど、そんな環境下で仕事をしていませんか? これらの問題点を、一度冷静に考えてみてはいかがでしょうか。すると、自分なりの改善策が見つかるはずです。

法律相談9

あともうひとつ質問である、“超過勤務の命令・強要”は、まずは直属の上司に相談することをお勧めします。
あなたがその会社に転職する際に、雇用主との間に労働条件を明確にした『雇用契約書』を交わしたはずです。(別名『労働契約書』、似ているものに『労働条件通知書』)

この内容をよく読み、契約条件と異なることを告げて改善に向けて動き出してはいかがでしょう。
“帰るなオーラ”は、あなたが勝手にそう感じているだけかもしれません。まずは上司と話し合いをしてみてください。

賢人のまとめ

肩こりや視力低下などは会社業務が直接的な原因ではないので労災がおりるのは難しい。長時間労働に悩む人は、いちど『雇用契約書』の確認をし、直属の上司に相談を!

賢人プロフィール

法律の賢人柳原桑子

第二東京弁護士会所属 柳原法律事務所代表。弁護士。

東京都生まれ、明治大学法学部卒業。「思い切って相談してよかった」とトラブルに悩む人の多くから信頼を得ている。離婚問題、相続問題などを手がける。『スッキリ解決 後悔しない 離婚手続がよくわかる本』(池田書店)など著書多数。

柳原法律事務所http://www.yanagihara-law.com/