ライフスタイル 今年の4月に、総務から企画営業部署に配属されました。ほぼ外勤で、1日中クライアントさんのところを回っていることが多いです。 先日、交通費の精算をして気がついたのですが、定期の範囲内の交通費も外勤時の交通費として精算し、電車代を受け取っていました。これは横領に当たるのでしょうか…。 りょうこさん(32歳・教育関連会社勤務)

 

 さて、りょうこさんが気にしている“横領”について解説します。

“横領”とは、“自己が占有する他人のモノを取得することで、故意で行うこと”を言います。

 

これを簡単に言うと、“自分が使っているけれども、他の人に所有権があるモノを、断りなくわざと自分のモノにしてしまうこと”です。

 

例えば、友人から借りたバッグを返却せずに自分の物にしてしまう、といういわゆる“借りパク”行為も横領です。

あとは、会社の小口現金を管理している人が、少しずつ自分の財布に入れてしまう行為もあてはまります。

りょうこさんの交通費問題については、気づいたのに放置していたとすれば、詐欺になりうる可能性があります。

  

横領にせよ、詐欺にせよ、刑事告訴する場合は、金額についてももちろんですが、

計画的かつ継続的に、そして意図的に行ってきた、などの事情がポイントになります。

告訴に至るには悪質な場合がほとんどです。

この交通費問題も、知っていて放置すれば、刑事告訴の方向へ行く可能性も出てきてしまいます。

重ねて言いますが、気づいた時点で精算することが、まず必要なのではないでしょうか。

 

賢人のまとめ

交通費問題は、気がついた時に精算を。過分な請求を続けると詐欺に該当する可能性も……

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賢人プロフィール

法律の賢人柳原桑子

第二東京弁護士会所属 柳原法律事務所代表。弁護士。

東京都生まれ、明治大学法学部卒業。「思い切って相談してよかった」とトラブルに悩む人の多くから信頼を得ている。離婚問題、相続問題などを手がける。『スッキリ解決 後悔しない 離婚手続がよくわかる本』(池田書店)など著書多数。

柳原法律事務所http://www.yanagihara-law.com/