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パソコンやスマホがウイルスに感染すると、個人情報が盗まれてしまい、さまざまな被害にあってしまいます。実被害があるのはもちろん、毎日使っているスマホが突然使えなくなってしまうのも困ってしまいますよね。そんなウイルス感染の危険度を高めてしまうのが、パスワードの使い回しのよう。そこで、サイバー攻撃に詳しいトレンドマイクロの小川さんに、パスワード管理についてお伺いしました。
第1回「ちょっとした日常にも危険が潜む!? 企業からの巧妙な“なりすまし”メールを見極めよう」の記事はコチラ。
第2回「宅配業者からの不在通知にも要注意!? 日常に潜む、新たなスマホウイルスの手口を知っておこう」の記事はコチラ。

今回お話を伺った、トレンドマイクロの小川直樹さん。
約85%の人がパスワードを使い回している
――パスワードの使い回しは以前から問題になっていますが、実際にはどのぐらいの方が使い回しをしているのでしょうか?
私たちが調査した結果によると、複数のサービスを使っていてパスワードを使い回している人は全体の約85%もいます。これは何が問題かというと、例えば1つのサービスのパスワードが流出してしまうと、他のサービスまでも被害にあってしまうということなんです。ネットバンキングを悪用されてしまったり、amazonなどのECサイトで勝手に高額の買い物をされてしまうなどの被害が考えられますね。

2014年に比べると、サービスごとにパスワードを変えている人は若干の増加傾向。
このように、多くの人がパスワードを使い回している現状もあり、攻撃者側もパスワードを入手すると、他のサービスで悪用しようとするのですね。被害を最小限にするためには、パスワードを使い回さないことが大前提です。

パスワードをサービスごとに変え、二段階認証などでセキュリティを強化することが大切と小川さん。
――でも、パスワードを全て変えるのは、なかなか難しいですね。
パスワードを全て変えるのは、誰にとっても大変ですよね。そこで、パスワード管理ツールを利用するのがおすすめです。弊社では「パスワードマネージャー」というサービスを販売しているのですが、これはクラウドサービスを使ってパスワードを管理することができます。1つのマスターパスワードを使って、複数のパスワードを一括で管理できて便利ですよ。

トレンドマイクロが販売している有料アプリ「パスワードマネージャー:パスワード管理アプリ」。
「パスワードマネージャー」は有料でも使えますが、無料のままでも5つのWebサイトまで管理できるので、まずは気軽に使ってみてほしいですね。

使い回しの原因は、パスワードを忘れてしまうからという声が圧倒的。

パスワードは手帳やノートにメモしておくという回答が半数近く。管理ツールを使っているのは、わずか5%ほど。