恋愛&結婚 新型コロナで挫折した32歳客室乗務員、転職して気づいた結婚の幸せ~その1~

転職してわかった、客室乗務員の社会的地位、みんな既婚という事実

25歳からコロナ禍になる7年間、客室乗務員として仕事をした。

「コロナ禍になってからは、仕事が激減して、会社の存続も危なくなった。勤務は週に1日だけで、あとは自宅待機。何か仕事をしようにも、仕事そのものがない。あの“チーム感”を得ることもなく、最初の緊急事態宣言のときは、あまりの孤独に心が耐えられなくなった……。あの時は、予防法もよくわかっていなかったので、新型コロナが怖くて家にこもっているだけ。給料は満額支給されていましたが、“このまま一生終わってしまうのか”と怖くなり、転職活動をしたのです。同僚も転職活動をしたのですが、難航していて今も決まっていません」

春美さんは、コロナ禍になって分かったことのひとつとして「客室乗務員は“つぶしが効かない”仕事」と言い切る。

「現場で働くサービス系の仕事なので、パソコン作業も電話応対も得意ではない。フォーマットに入力する報告書は作れても、パワポで営業資料は作れません。機上の安全確保とサービス以外には、応用が利かないんです。

私は超不本意ながらも、新卒時に3年間、ややブラックなIT企業にいて、ビジネスのイロハを叩きこまれていました。人との距離感、言葉使い、ソフトの使い方、仕事の進め方……。

32歳で今のメーカーに転職できたのも、エクセルがそこそこ使えて、営業の基本がまあまあできていて、安く使える人材だからだと思っています。やはり、女性の待遇はなんだかんだいって低い。“準”総合職みたいな感じですよね」

2020年4月に緊急事態宣言、6月に仕事に見切りをつけ、有休消化し転職したのは、8月。コロナ禍で需要を増した機械部品系のメーカーだった。そこでわかったのは、客室乗務員の社会的地位と、世の中の人が“結婚している”という事実だという。

「転職はとても悔しかったです。あんなに憧れて、憧れて空の仕事に就いて、訓練もやり切って、搭乗できるようになった。いい同僚に恵まれて、最高に幸せな7年間を過ごしてきたのに、コロナ禍で遮断された。1週間くらい、ずっと泣いていましたが、仕方がない。

どこでもいいから潜り込もうと転職活動を開始しました。新型コロナのせいにして、自分の人生を不幸に考えるのは、本当に嫌だと思ったんです。ぶっちゃけ、”どこでもいい”と捨て身で転職活動をしたら、今の会社に拾ってもらえたんです」

憧れの客室乗務員生活は7年で幕が降ろされてしまった。

リモートワークはほぼされていない、昭和企業。オジサン社員が“元客室乗務員だって”とわざわざ見に来る環境で働く~その2~に続きます。

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