恋愛&結婚 新型コロナで挫折した32歳客室乗務員、転職して気づいた結婚の幸せ~その2~

新型コロナウイルスの影響で結婚する人が戦後最低レベルまで激減しているという。厚生労働省の人口動態統計(速報値)によると、2020年1~10月の婚姻数は約42万4000件で前年同期比13%下がったという。

全体的に結婚数は減っているが、“独身主義”と思われていた女性の中には、リモートワークや一人で生きる不安などから、結婚を決意したという声も聞く。元客室乗務員の松田春美さん(仮名・32歳・機械メーカー勤務)は、2週間前に8歳年上のバツイチ男性と入籍した。

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珍獣のように見に来られることより、女性社員が結婚していることに驚く

転職したら、「元客室乗務員が入ったらしい」とわざわざ見に来る人がいたことにびっくり。

「40歳以上の男性社員が見に来ましたね(笑)。でも私がパッとした美人じゃないからがっかりしたみたいです。私の仕事は営業で、パソコンの前に座ると、昔の緊張を思い出しましたね。名刺も与えられ、“あ~、ホントに元に戻ったんだな”と思いました。改めて現実の厳しさに泣けてきましたが、仕方ない。私はこの道に進むのだと決めたから、全力を尽くそうと思いました」

同僚の女性たちは、「中学校のクラスで会ったことがある人々のような人ばかり」だった。

「公立の学校で、たいして目立たないけれど、しっかりしている子がいたじゃないですか。髪も染めず、メイクもせず、運動も勉強もしっかりして、堅実に生きている人……そういう人がズラッといたんです。そして驚いたのは、30代の社員は男女問わずほとんど結婚していること。これはホントに驚きでした。それまで、客室乗務員もパイロットも独身が多く、自分のキャリアを邁進し、人生を楽しんでいる人が多かったので衝撃でした。“世の中には、こんなに結婚している人がいたんだ”って」

同じ年の同僚の女性社員は、結婚して子供が2人いた。

「彼女は営業補佐なので、定時が17時30分。小1と4歳の娘を育てていると言いました。ウチの会社は、新型コロナで需要を伸ばした機器に欠かせない部品を作っているので、とにかく多忙。

私が入るまでは、上司は残業を頼みたくても頼めず、彼女も働きたいけれど保育園のお迎えがあるから苦しい、という状況になっていたようです。私は家に帰ってもヒマなので、残業をガンガン引き受けていたら、彼女から“松田さんがママになったら、私、残業を代わるからね。ありがとう”と言うんです。それで私は“え???私、母になるの?”って。周囲のアラフォーの先輩たちも、“ウチの会社は子育てしながら働きやすい”と言うんです」

それまで、結婚はムリゲーと思っていたけれど、それは違うようだった。航空会社とは文化が異なる、安定・堅実な部品メーカー。そこに勤める同僚は男女問わず、パートナーとの安定的な関係を維持し、子供の成長を喜んでいる人が多かった。

「こんな世界があるなんて……と思いました。彼らは、結婚生活に“幸せ”とかを求めていない。“そういうものだ”と思っている感じがありました。超驚いたのは、27歳の同僚女性が、私が入社した8月に入籍したこと。しかも、高校時代から10年以上付き合っていた男性だというです。それまでの私の結婚観って、30歳くらいまでガンガン遊んで、ハイスぺな男性をゲットして豊かに暮らすことという、幼くて実態がないモノだったんですが、現実は違うんだなと」

婚活で、職業・肩書差別に気付いた

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