束縛系女子への拒絶反応があり、フラれる
その後、順調に交際を重ねるも、結婚に対して彼は慎重だった。職場に、妻にすべてを握られている上司がいて、その不自由な生活を自分は耐えられないと思っていたのだそう。
「アラフォーの上司が“妻に束縛されていて”とグチるのって、“これだけ妻に愛されている”という自慢でもあると思う。でも彼は、それを真に受けてしまっていた。そこに私も気をつければいいのに、LINEの返事が遅いことに対して、何回か文句を言ってしまったんです。付き合ってたし油断していたんですよね。さらに、仕事で辛いことが重なったとき、彼にあたってしまった。そんなことが何度も重なって、交際1年で“別れよう”と言われました」
別れの原因は、亜依さん自身が彼に対してマウントしてしまった事だと反省。
「自分は男性にフラットに付き合ってほしいくせに、付き合ううちに、“私の方が彼よりイケている”みたいに思ってしまい、うっかりマウントし続けてしまったんです」
別れを切り出されたときに、亜依さんは即座に復縁を考え、あっさり「わかった」と言ったそう。
「彼とは別れたくないけれど、彼の気持ちが離れているなら、復縁しかない。私に興味がなくなった人に好きになってもらうって、恋愛の最難関ですよね。再び彼と恋人関係になるために、私がしたことは、4つ。こちらから連絡をしない、自分の仕事を頑張る、ゴミを捨てる、神社にお参りに行く(笑)」
彼よりも魅力的な男性と付き合って“見返してやろう”などという行動は一切封印した。
「もちろん、“私を振って許せない”という気持ちはあったけれど、そこは封印。私がしたいのは、“恋愛ではなく普通の結婚”ですから。その相手は彼しかいない。1か月間はとにかく何もせず、家の片づけをしていました。キレイな部屋は運気がよくなると思ったんです。辛くなると、占い師のところに駆け込んでいました。彼と私は相性がいいので、そこは慰められていましたね」
3か月は、ひたすら耐えた。1回でもLINEをしたら、細い“復縁の糸”が切れてしまうと思ったという。
「共通の友達もいたのですが、男子は口が軽いから何か言われてしまうと思い黙っていました。優等生タイプの女子の友達には復縁のことを相談しました。占い師の人から、復縁に大切なのは我慢すること、と言われていたので耐えました。
そうしているうちに新型コロナが広がって……。4月に彼から“大丈夫?”とLINEが来た時は、天にも昇る心地でした。即レスせず、“大丈夫、リモートで仕事していて、なかなか快適よ”などポジティブな返信をして、その日は終了。自分からは絶対に連絡せずに待っていたら、7月に“飲みに行かない?”と誘いがありました。仕事と趣味の話などをしていたら、向こうから“もう1回、告白していい?”と言われました。コロナ禍のこともあったのか、プロポーズまですぐに進んで、先日、入籍をしました」
復縁のポイントは、ひたすら待つこと。これに尽きることという。
「恨まない、妬まない、悪口を言わない、自分を幸せにする。一時期、失恋があまりにも辛くて、お寺に修行にも行きました。世の中の幸せなカップルを見ていると、復縁したという人も多いんですよ。ポイントは、お互いがフラットに見ること。今、私達は新婚なのですが、とても穏やかに“普通”の生活をしています。時間があるうちに妊活もしようと思っていて、毎日が充実しています。恋愛はドキドキですが、結婚は静かなワクワクの連続。この“普通”は本当に得難いと思っています」
