恋愛&結婚 「相手の条件」だけで結婚したらどうなった? スピード離婚・幸せ婚の境界線~その2~

新型コロナウイルスの影響で結婚する人が戦後最低レベルまで激減しているという。厚生労働省の人口動態統計(速報値)によると、2020年1~10月の婚姻数は約42万5000件で前年同期比13%減。とはいえ、コロナ禍でも婚活マーケットは盛況だという。

今回は、「相手の条件だけ見て結婚した女性」のその後について、2名の女性を取材。7か月でスピード離婚した岡田陽子さん(仮名・32歳・派遣社員)のエピソードは【前編】で。ここでは条件で相手を選んで、幸せを手に入れた渡辺麻実さん(仮名・35歳・公立保育園勤務(保育士)の話を紹介。

海外の精子バンクに問い合わせをするくらい子どもが欲しかった

麻実さんがコロナ禍で結婚しようと思ったのは、「子どもが欲しいという強迫観念から」と断言。

「とにかく私は子どもが欲しかったんです。2020年11月、35歳の誕生日に入籍しました。夫(45歳)とは、2020年6月にマッチングアプリで出会ったので、スピード婚です」

子どもが好きだから保育士になったのに、仕事では出会いが全くないという焦りがあった。

「それに、私は男性が超苦手。高校までは公立で共学だったのですが、“陰キャ(陰気キャラ)”だったので、イジメすれすれの“いじられ”が多かったです」

その時期、“陰キャ”仲間と少女マンガを読みまくってしまい、男性の理想はどんどん高くなっていったという。

「ありのままの私を見てくれて、愛してくれる人が本気で出てくると思っていましたから(笑)。女子大に入って、インカレ(インターカレッジ=大学間を問わない)映画サークルに入って、最初の彼ができたんですが、思い出したくもないほど最悪の経験をしました」

最悪な経験とは、“気持ち悪いだけ”という関係のこと。

「21歳だったし、興味があっただけでした。その後、就職してから10年以上、交際した男性はひとりもいません。飲み会やデートみたいなことはそこそこあったのですが、関係を1歩深めるには、若さなりの勢いがないと無理!」

麻実さんは、地味で化粧っ気がない。婚活市場で女性が求められる“花柄・ピンク・揺れる・フワッと・甘いにおい・くるくる・美肌・キラキラ……”という要素を自ら遠ざけているような感もある。

「結婚はムリだと思っていても、子どもは欲しいと思っていました。私が勤務する公立保育園は都心にあり、保護者さんも裕福な人が多い。不妊治療の果てに授かったというお子さんをたくさん預かっているんですが、お金がかかることも知っていました」

婚活に本腰を入れたのは、コロナ禍以前に、卒園したママ(シングル)とばったり会ったこと。

「地方で行われたアイドルのコンサートだったんですが、ノリで食事をすることになったんです。私が子どもが欲しいと相談すると、”海外の精子バンク、いいよ”ってフツーに言うんです」

そのママは、超ハイエンドなキャリアの持ち主で、その娘も頭がいいという。麻実さんは「これこそ自分の理想だ」と思い、つたない英文を駆使して問い合わせをしたら、貯金が吹っ飛ぶくらいの金額だったそう。

「100万円くらいかな……と思っていたら違いました。それに、IQや人種などの条件でランキングされていて……なんというか、自分の“差別感”を突き付けられたみたいで怖くなったんです。それなら、それまで避けていたマッチングアプリに登録しよう、と思い婚活を開始しました」

自分なりに“譲れない条件”を明確にした

1 2