恋愛&結婚 長男とステイホーム婚した東京育ちの一人娘が、地方生活で発症した円形脱毛症~その1~

コロナ禍で会社が規模縮小……彼は早期退職

交際している3年間で、愛されているということは感じたという。

「彼は浮気をしません。それに、一人暮らしをしており、家事もできます。お酒はそこそこ、たばこは吸わず、ギャンブルもしない。地味ではあるけど最高の王子さまだと思いました。貯金も500万円近くもっていて、お金を計画的に使えるんです。変な趣味やコレクション癖もありません。私はスポーツ観戦が苦手なのですが、彼も特定の球団やチームに入れ込むこともなかった。2人で台湾や沖縄に旅行に行ったりして、本当に幸せに過ごしていました」

しかし彼は優柔不断なところがあり、結婚の話をすると濁されていた。

「私はどうしても彼と結婚したかったんです。私は一人っ子で、両親がちょっと支配的なこともあり、早く家とは決別したかったということもあります。両親がお見合い話を持ち込んでくるのも嫌でした。一人娘で、そこそこの年齢と容姿で、仕事はハケンと言うと、それだけで断られてしまうし(笑)。

彼と結婚したかったので、わかりやす~い感じで、結婚雑誌を彼の家に置いたり、友人が結婚した話などをしていたのですが、明らかに彼は避けていました。一時期そのことが原因で別れようとも思ったのですが、そうはなりませんでした。そんな中コロナ禍になり、彼の方から“別々に住むなら結婚しよう”とプロポーズされたのが去年の今頃です。4月末に入籍して、天にも昇る心地だったのですが、ゴールデンウィーク過ぎから、あっという間に下り坂になっていったのです」

そのきっかけは、彼が早期退職に応じたこと。

「私に無断で会社を辞めたんです。彼はOA機器の企画提案の仕事をしていた。コロナ禍でオフィスが全く動かず、仕事が数カ月なくなったことに焦った経営陣が、早期退職者を募ったんです。その時に、高額の退職金を得られるならと、応じてしまいました。

この話には裏があり、彼はもともと、地方の実家に帰るつもりだったんです。長男だということもあります。コロナ禍で未来が見えない東京にいるよりも、実家に帰って兼業農家をしながらのんびり暮らしたいという思いがあったみたいで。そこからバタバタと彼に引っ張られるように、8月には私も仕事を辞め、彼の実家がある甲信越地方に転居し、彼の実家の離れでの生活が始まりました」

彼は家庭料理を作れて、身の周りのこともできる理想的な結婚相手だった。

東京から出たことがなかったアラサー女子が、地方の生活で見たものは……~その2~に続きます。

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