恋愛&結婚 長男とステイホーム婚した東京育ちの一人娘が、地方生活で発症した円形脱毛症~その2~

新型コロナウイルスの影響で結婚する人が戦後最低レベルまで激減しているという。厚生労働省の人口動態統計(速報値)によると、2020年1~10月の婚姻数は約42万5000件で前年同期比13%減。とはいえ、コロナ禍でも婚活マーケットは盛況だという。

今回は、「外出自粛で会えないなら、家族になろう」というステイホーム婚をしたものの、11カ月で別居した飯島沙織さん(仮名・28歳・無職)の体験談。これまでの経緯は前編で。

あなたは「ウチの嫁になった」と言われた

入籍は4月末、8月に夫の地元に転居、年が明けて2月末には別居して東京に戻ってきた。地方での生活を甘く考えていたという。

「生まれ育った家庭環境とあまりにも違うことが、受け入れられませんでした。友達には“沙織のわがままだよ”とも言われましたが、どうしてもダメなものはダメ。それに、離れてみると両親のありがたみと愛情がわかったということもありました」

夫の実家の離れに住むという窮屈さがそもそも嫌だった。

「お金を払わずに家を借りるということは、生活を支配されるということでもありますよね。だから、別に家を借りようと言ったら、使っていない家があるんだからわざわざ金を払わなくてもいい、と夫に言われたんです。離れにはミニキッチンはあっても、お風呂はないから、渡り廊下を使って母屋に行く。結局、食事も義両親と彼の2人の妹(独身)、彼と私の6人で食べることになり、食事の支度は私と義母がすることに。義母は朗らかでいい人なのですが、プライバシーの観念がないというか、べったりすることが愛情だと思っているようでした。“ウチのお嫁さんになったんだから、ここのものは何でも使っていいのよ”と言われて、むしろゾッとしました。自分の実家とは決別させられたように感じて悲しくなりました」

加えて、義実家は“モノを捨てない家”だったそう。

「モノを捨てないから、3年前の賞味期限の乾物や調味料があり、納豆のたれが冷蔵庫の中に堆積している。冷凍庫には腐って食べられないのでは?という肉が大量に入っており、“カレーにすればいい”といいます。とはいえ勝手に掃除ができない雰囲気が漂っており、捨てるわけにもいきませんでした」

タイル張りの広いお風呂場は、冬場の寒さがこたえた。湯あか、水あか、髪の毛などもあまり気にしない家庭だったそう。

「お義父さんが下着同然の姿でフラフラしていたり、妹たちが東京のことを誤解して、恐ろしいところのように言ったりするのにも、ムカつきました。東京がコロナ禍の発生源であるかのように言い、“ここはいいところでしょ”と言われるのも辛かったです」

彼は地元の建築会社に勤務するが、給料は半額以下に

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