仕事&マネー 3度目の緊急事態宣言……テーマパーク、百貨店、飲食店で働くアラサー女子のリアル~その1~

政府は23日夜、新型コロナウイルス感染拡大を受け、4月25日から5月11日まで17日間、東京、大阪、京都、兵庫の4都府県に対する3度目の緊急事態宣言発令を決定。百貨店やテーマパークなどの大型商業施設や、酒類を提供する飲食店に休業を要請。

ネット上で政府への批判は盛り上がっているが、実際に緊急事態宣言の影響を受ける人たちはどう考えているのか、個人的な体験をもとに聞いてみた。

テーマパークに食材を卸す会社では、住宅ローンがあるのに解雇された人も

山本美和さん(仮名・34歳)は、テーマパークなどで食べられるあるスナック菓子の素材輸入会社に勤務している。

「3回目の緊急事態宣言が出されて、大阪の大きなテーマパークが休業を決めました。あの時に、社内全体で“あ~~~”って声が出たのは事実。ウチの会社自体はそこと直接関係していないのですが、あれには心が折れました。だってゴールデンウィークを見越してきっと、関連会社はたくさん食材を輸入していたはず。そういう人たちの気持ちを考えると、涙が出てきます。きっとすごく調整して、すごく頑張って積み上げたのに、“ハイ、ダメ~”とバッサリいかれた感じ。努力が報われないことで、心が折れてしまうこともあると思う。よっぽど強くないと、乗り切れません」

去年の3月はまだ希望があった。

「コロナ禍がここまで長期化・深刻化するとは思わなかったし、“いずれおさまるでしょ”っていう希望もありました。医学の進歩に対する信頼感もあったし。それに、みんなが気持ちを引き締めていたと思いますし、危機感もありました」

その後、緊急事態宣言は解除され、テーマパークは再開。

「あれは嬉しかったですね。観覧車が回っているところを見て、泣きましたもん。でも売り上げは激減。テーマパークに通う人の多くが、節約に節約を重ねていらっしゃるので、テーマパークは開業していたけれど、お菓子などの売り上げはかなり下がりました。インバウンド需要で増やした社員は解雇され、ハケンさんも切られてしまいました。ある会社から引き抜いた営業の男性は“住宅ローンもあり、子供もいるんです”と言っていたのに……。ずっと勤務できるのは大手しかないんだなと思いました」

インバウンド需要の狂乱が懐かしく、2年前の営業利益は今の100倍はあったそう。

「過去を振り返ると悲しくなるから、見ないようにはしています。でも、不思議なのは、3回も緊急事態宣言が出されているのに、私の周りに新型コロナにかかった人がいないこと。友人知人など知り合いが感染したとなれば、もっと気を引き締めようという気持ちにもなるのですが、それが全くないので……」

彼女は「日本にはもう税金を払いたくない」という。いつか海外移住できることを目標に、自分のビジネスを始める準備をし始めたそうだ。

百貨店に勤務していたアラサー女性は生きる気力を失いそうに…

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