仕事&マネー 仕事は?出産や育児の大変さは?20代・40代それぞれの出産体験談~その2~

健康なのに、点滴につながれたまま過ごす

妊娠7か月あたりのある朝、曜子さんは出血する。

「下着が血で真っ赤に染まって“もう駄目だ”と救急車で運ばれました。エコーを受けたら切迫早産と言われました。赤ちゃんが死んでしまった……と勘違いして泣いていたら、お医者さんは“切迫です。赤ちゃんは育っています”と。“切迫”とは“迫っている”と言う意味で、いい環境にいないと赤ちゃんも私も危ないということでした。病院に運び込まれた日から、6人部屋しかない病院で、点滴につながれて3か月の寝たきり生活が始まりました」

アクティブな曜子さんにとって、病院で1日過ごすのは文字通り「地獄だった」と言います。

「赤ちゃんが育たず、心拍が止まってしまい泣いている女性にも会いました。妊娠も出産も本当に難しいことなんだと痛感しました。会社は休職手続きをしてくれました。私の仕事は替えがきくとわかったことも辛かったです。母にグチを言ったら“もう少し早く産んでおけばよかったのに”と言われて傷ついたり、いろいろありましたが、37週の時に42歳で出産しました。あの時はもうすべてが報われた気持ちになりました」

高齢出産ならではのさまざまなリスクを気にしながら、この4年間を過ごしたという。

「どんなことがあっても我が子は我が子。高齢出産のリスクはいろんなところで言われていますから、さまざまな検査をしました」

高齢出産のいいところは、ある程度キャリアが安定し、経済的にも落ち着いたところで子育てができること。

「43歳で復帰したのですが、現場の仕事が少ないし“会社の扱い方”みたいなものも熟知しています。社内外に味方も多く、高齢出産したというだけで、後輩の女性達に憧れられることもプラスになりました」

ただ、不妊治療から始まり、子育てもすべてお金がかかる。

「不妊治療はお金がかかりました。占い代と飛行機代も含めると、500万円はゆうに超えたかも……。貯金の半分以上が消えてしまいました。でも、今は別の問題が。それは息子の小学校問題。42歳で出産したので、息子の大学受験の時に私は還暦です。受験を乗り切る体力がないので、いまのうち大学付属の小学校に入れるために、めちゃくちゃ頑張っています。これもまた、ホントにお金がかかります。正直なことを言うと、もっと早く産んでおけばよかったと思います。私の出産体験を聞きに来る後輩女子たちには、“できれば35歳くらいまでに産むことをおすすめするよ”と言っています」

40代出産の場合、両親の介護が同時スタートする人もいるという。

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