恋愛&結婚 セレブ婚願望のアラサー女子が、念願の富豪の食事会に参加し……人生観が激変~その2~

2020年10月8日、経団連は少子化対策の推進に向けた緊急提言を発表。その背景には、新型コロナ感染拡大で婚姻数が減少していることがある。

2020年の婚姻件数は約53万8000件と前年から12.7%減少したことが話題に。それでも、「結婚したい」と考えている人は多く、婚活ビジネスは盛況だ。

今回は大内裕子さん(仮名・27歳・IT関連会社勤務)にお話を伺った。彼女は幼いころから“本当の金持ち”と結婚することを憧れていた。お金がお金を産み、年収が億単位になり、多くの資産がある人がその対象。だから「年収数千万円の男性はセレブとは言わない」とまで言い切っていた。しかし、現実にその対象に会ってみたら、考え方が激変!今までの願望を捨てたのだという。

【これまでの経緯は前編で】

食事会の会場は、自宅地下にある本格的厨房があるスペース

“本当のお金持ち”の食事会に行くことになったのは、日本で一番偏差値が高い大学を出て、SDGs関連の団体で働く元同僚(32歳)の代打だった。

「彼女はぽっちゃりめで、デニムとTシャツにジャケットを着ているようなラフな人で、女子力はそんなに高くありません。でも一緒にいて楽しい人で大好きになり、彼女が転職するまで一緒に遊んだりしていたんです」

一緒にソウルや台湾に旅行をするほど仲が良かったそう。彼女が2年前に転職してからもSNSを通じて交流はしていたという。そんな元同僚から、ある日「今日夜ヒマだったら、私の代わりにここに行って、ご飯食べてきてくれない?」と言われた。「いいよ」と言うと、「19時にここに」と住所が送られてきた。その住所は憧れの城南地区だった。ストリートビューで見てみると広い家を差している。裕子さんはなぜそこで食事会が行われるのかを聞いたが、元同僚は多忙なのでLINE返信がなかった。そのため、何の情報もないまま定刻にその家に行ってみたという。

「詳しいことは言えないのですが、とにかくすごかったです。最新のセキュリティで守られた門の中は、まさに別世界。母屋には私でも知っているレベルのアート作品が飾られていて、地下には本格レストランのような厨房があり、会話がしやすいようにテーブルが配置されていました。個人宅にレストランがあるようなイメージです」

厨房では、有名料理人が調理をしていたそう。その家の人に聞けば、コロナ禍で外食ができないので、有名シェフを呼んで仲間内で食事することを思いついたそう。どうせならと、レストラン仕様に改造してしまったのだという。

「そんな発想、びっくりですよね。参加者は男女とも30~40代くらいで、みんなが顔見知りのようでした。アウェイの私にも“ようこそ!”って優しく迎え入れてくれて。男性はTシャツにデニム、女性も元同僚のように、地味で身なりがラフな人が多かったです。ノーメークかなって思う人もいたんですよ。私はひとり、女子力の高い服を着ていて、浮いていました」

清楚系のシースルーワンピースにパールのアクセサリー、ロングヘアの毛先を巻き、フルメイクをしていったそう。ネイルはベージュピンク。場所が場所だけに、万が一の出会いを考えて自分なりに女子力を最高潮に高めて挑んだ。

「みんなが席に着いているのに、1席だけ空いています。ソムリエがワイン(1本30万円!)を全員に注いだころに、小柄でひときわ美しい不思議な雰囲気の人が来たんです。この会を主催する人の実のお祖母さんだったんです。モード系のハイブランドの服を着て、ハイヒールを履いていました。ヘアセットもばっちりで、“こんなすごい人がいるんだ……”とあっけにとられました。彼女の服に比べたら、私の服なんてぺらっぺらです」

料理はイタリアンで、どれもこれも今まで食べたことがないくらいおいしかったという。

「ケンケン鰹とか、○○ファームのレタスとか、羽田沖のアナゴなど、他にもたくさんこの土地でなければ獲れないベストな食材が使われていて、その料理をシェフがいちいち詳しく説明をしてくれるのです。コースの途中で、この会の参加費はいったいいくらなんだろう、と正直不安になりました(笑)。実際は1万円でしたが」

「あなた、すてきね」と話しかけられたが……

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